健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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IF第3話 ハプニング

事故と言う形でフロニャルドと言う世界にやってきた俺は、野宿をすることとなった。
俺は、太陽の光に目を覚ました。

「………何でさ」

俺は思わずそう呟いてしまった。
なぜならば、俺の両肩にはパネトーネさんやダルキアンさんの顔があるのだから。
それは、言うなれば俺が二人に寄り掛かられているようだ。
どうやら、俺が寝た後に、移動したのだろう。

「………」

二人の寝顔が可愛いなと思いつつ、俺は一気に場所をずれた。
寄りかかる場所が無くなったことで、二人は自然に地面へと引き寄せられていくのは当然の事であり、それすなわち……

「ッ!?」
「痛ッ!?」

二人は、地面に倒れた衝撃で目を覚ました。
そして俺の姿を見るなり頬を膨らませた。

「酷いではないか、渉殿」
「そうでござるよ! 拙者が気持ちよく眠っていたでござるのに!」

二人は俺を非難する。

「悪いね。だが、あいにく俺は二人の枕でもないからな」
「むぅー」

俺の言葉に、パネトーネさんが頬を膨らませるが、気にしないようにしておこう。

「まあ、よいでござる。朝ごはんにするでござる」
「分かったでござるよ」

その後、二人は手際よく朝食を用意した。
とはいっても大きなおにぎりが4つだったが。

「渉殿は2個でござる」
「あ、俺は1個でいい。小食派だから」

俺はパネトーネさんの心遣いを断った。
俺だけ2個食べて、他の二人が1個ずつと言うのは、気が進まなかったからだ。
まあ、実際問題俺の場合は霊力が十分にあれば生きていけるから、特に問題はないのだ。

「………ありがとうでござる」

俺の心境が分かったのかわからないのか、パネトーネさんは静かにお礼を言う。
それを見計らって、ダルキアンさんが声を上げる。

「それでは……」
「「「頂きます」」」

そして、俺達は朝食を摂るのであった。
ちなみにあまりの1個のおにぎりだが、二人で仲良く半分にして食べていた。










「ふぅ………」

朝食を終えた俺は、一人でぶらりと歩いていた。

(これからどうするか)

俺の脳裏によぎる考え事はそれだった。
今は、ビスコッティに戻ることが先決だ。
だが、それから先どうするのかが問題だ。
このまま天界に戻るというのも手だ。
だが、せっかくこのような世界に来れたのだ。
ここで過ごしたいと思っても、ばちは当たらないだろう。
だが、体が物質化するのに伴って拒絶反応を起こす場合がある。
その場合は天界に戻らなければいけなくなる。
とはいっても、戻る方法は今の所ないが。

(ま、今考えても仕方がないか)

俺はそう割り切ると、二人と合流するために元来た道を戻った。










「あれ、どこにもいない」

元の場所に戻った俺だったが、そこには誰もいなかった。

「どっかに行ったのかな?」

俺は二人を探すため、草むらの中に入った。
そして、しばらく歩いた時だった。

「あ………」

少しだけ開けた場所に彼女たちはいた。
これで問題は解決した。
今目の前にある非常に重大な問題を除けば……であるが。

「その……なんと言えばいいのでござるか」
「渉殿、その……見られると恥ずかしいでござる」

そう二人は、何も身に纏っていない姿だったのだ。

「わ、悪い!!?」

顔を赤らめながらの二人の言葉に、固まっていた時間が動き出したように、俺は慌てて左方向に駆けだした。

「あ、渉殿! そっちは――――」

パネトーネさんの声の途中で、地面が無くなった。
嫌な予感がした俺は、下を恐る恐る見た。

「おわぁ!?」

下には木々が広がっていた。
どうやら、ここは崖だったようだ。
そんな事を感じながら、俺は落下する。

「吉宗!」

俺はとっさに神剣の吉宗を崖に向けて投げる。
それはうまく突き刺さったようだ。
だが、いつ外れるかもわからない。
なので、俺が取った行動は

「はああああああ!!!」

吉宗をばねにして思いっきり飛ぶことだった。
これは吉宗に霊力の糸を付けておけば出来る事だ。
そして、あっという間に崖を飛び越えた俺は、朝食を摂った場所に着地した。

「渉殿~! 大丈夫でござるか~!?」
「大丈夫だ!! 元の場所に戻ったから心配しないで!!」

大きな声で心配そうに声をかけてくれる二人に、俺も大きな声で答えた。

(全く、今日は悪運の日か?)

俺は心の中で、愚痴を吐く。
ちなみに、あの時に見たことは全力で忘れることにした。

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