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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第34話 天然との戦い

「電刃衝!」
「よっと!」

俺に向かって飛んでくる金色の魔法弾を躱す。

(っちぃ!! やっぱり早い)

俺はその速さに舌打ちを打っていた。
さすがは元がフェイトなだけはある。

「光翼斬!」
「甘い!!」

俺はこっちに向かてくる金色のリング状の円盤を横に回避する。
しかし、それは俺を追尾してきた。

「ちぃっ! 追尾型かよ」

俺は文句を口にするが、それだけでは何も変わらないため俺は回避行動をとりながら反転すると、干将・莫耶を振りかざし、魔力刃で相殺する。

「天破・雷神槌」
「うわ!?」

突然出てきた金色のバインドを俺は慌てて回避する。

「電刃衝! 光翼斬!」

その隙に魔法弾と追尾型のリング攻撃が俺を襲う。

(あれは避けて、追尾型は……ひきつけて相殺!)

俺は一気に方針を立てるとすぐさま実行した。
魔法弾を少ない動きで避け、リング状の攻撃を干将・莫耶の魔力で相殺する。

(手札が少ないな)

俺は心の中で、そう考えていた。
俺の戦法はどちらかと言えば近接戦だ。
何せ両手の剣と投影する弓が武器なわけだ。
しかも弓の攻撃のほとんどは、かなりのすきを生むため、今の俺ではあまり多用できない。

(後で真人たちに教えてもらおう)

俺はそう結論を出した。
だが、それがまずかった。

「天破・雷神槌!」
「ぐぅぅぅっ!!」

俺は金色のバインドに縛られ、さらに電流の攻撃を食らってしまった。

「砕け散れ!」
「ちぃッ!」

見れば相手は必殺技を繰り出そうとしている。
止めたいのは山々だが、先ほどの攻撃のしびれが残って回避行動がとれない。

「雷神滅殺極光斬!!」

金色の大きな太刀……おそらくはザンバーフォームのようなものであろう。
それがこっちに向かって振り下ろされた。

「防いで。熾天覆う七つの円環ロー・アイアス!」

俺のとっさに展開した宝具により、なんとか攻撃を防ぐことはできた。
まあ、7枚中3枚は破けたが。
さて、ここから巻き返しだ!

鶴翼、欠落ヲ不ラズしんぎ むけつにしてばんじゃく
「くぅぅぅ!」

俺は一気に雷刃の襲撃者に近づくと、干将・莫耶で切り刻む。

「これでとどめ! 壊れた幻想ブロークン・ファンタズム!」
「なッ!? そんな馬鹿な―!」

俺の攻撃が命中して、なんとか雷刃の襲撃者との戦いを終えた。
俺自身の課題を白日の下に晒した状態で。

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