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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第19話 新たな敵

「………んぅ」

気づくとそこは臨海公園だった。
あたりはすでにオレンジ一色だった。

(そうだ、俺突然結界の中に閉じ込められて)

俺は何があったかを思い出した。
そんな時だった。

【気づいたか?真人】
【執行人!?】

俺は執行人の声で驚いた。

【結界が展開されたのに気付くのが遅れた。すまなかった】

執行人が突然誤ってきたのに驚いた。

【そういえばあの二人はどうなったんだ?】
【この僕が追い払った】

俺の疑問に執行人がしれっと答えた。

【へ?】
【だから、僕が追っ払った。まあ詳しく言えば結界を破壊したら相手が逃げただけだけど】

俺は執行人の言葉を頭の中で整理した。
結界を破壊したということは、攻撃系の魔法を使ったという事だ。

【お前、攻撃系の魔法を使えるようになったのか!?】
【ん?ああそうだけど。使えるとは言ってもほんの初級魔法程度だけどな】

執行人も俺の問いかけにすんなりと肯定した。

(と言うことは、俺はまた強くなったんだ)

執行人の強さは、俺の強さと比例する。
それは前に執行人から聞いた話だ。
だとすれば、最初は攻撃魔法が使用できない状態らしかったので、俺はその分成長したということだ。

【………】

しかし、俺は素直に喜べなかった。
それはあの男達だ。
一瞬の油断で俺は、もう一人の男にやられてしまった。

【そう落ち込むな。やられる前までの戦いぶりはなかなかいいものだ】

執行人は最後に”その心意気を忘れるな”と言うと話を変えた。

【それはそうとあの仮面の男。……もしかして転生者?】

俺はもしやと思い執行人に尋ねた。

【いや転生者にしては能力も低すぎるし、反応もなかった。おそらくは第三勢力の可能性がある】

執行人の言葉に、俺も納得した。
これで、敵の情報は分かった。

【さて、早く帰ろ――――】

執行人が帰ろうと言おうとした瞬間、再び周りに結界が形成された。

【これは転生者の物だ。おそらく健司とかいう奴だろ】

一難去ってまた一難とはこのことらしい。

【前行った時の魔法は使えるか?】
【いや、それには時間がない。もう3秒もすれば接触だ】

俺は変装魔法が使えるかを聞いたが、執行人から信じられないことを告げられた。
俺は急いでクリエイトを構える。
そして、健司が姿を現した。

「お前は!?」

そこにいる俺の姿を見て目を見開く。

「お前だったのか……真人」

健司が静かに呟いた。

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