【真人君!! 真人君!!!!】
「のわぁ~!!!?」
翌日、俺はシャマルさんの叫び声の念話で目が覚めた。
「うぅ~」
【聞こえてる真人君? 真人君!!!!】
聞こえてはいる。
でも、朝から念話で、しかも大声で頭の中でガンガンに響いて念話に答えられる状態ではないのだ。
【真人君!!!】
そして今もシャマルさんの念話で頭がくらくらしているという悪循環だ。
【おい、シャマル。そこまでにしておけ。真人は寝起きだ】
【あ、ごめんなさい】
執行人の一言で、悪循環は何とか止まった。
【あ、あの。それで何があったんですか?】
ようやく落ち着いた俺はシャマルさんに用件を聞くことにした。
【そ、そうなの!! 実ははやてちゃんが!!!】
その後シャマルさんの話をまとめると、今朝はやてが倒れたらしい。
今シャマルさん達は救急車で病院に向かっている最中だとか。
【それじゃ、近いうちにお見舞いに行きます】
【うん、ありがとね。それじゃ】
シャマルさんはそう言うと念話を切った。
「真人~、ご飯よ~」
「は~い!」
それと同時にしたからお母さんの声がしたので、俺はリビングへと向かった。
教室にいち早く到着した俺に向けられるのは、健司の怯えと妬みのどちらとも言い表しがたい視線だった。
教室になのは達がやってくると、いつものようにアリサ達がなのはの所にやってきた。
「入院? はやてちゃんが?」
「うん、昨日の夕方に連絡があったの……そんなに具合が悪くないそうなんだけど、検査とか色々あってしばらくかかるって」
俺はすずかの一言に驚いた。
あ、まさかはやての言っていた友人はすずかだったのか)
俺は、はやての言っていたことをふと思い出した。
「そっか……じゃあ放課後健司と真人を含めて、みんなでお見舞いとか行く?」
「え、いいのアリサちゃん!?」
(何っ!?)
何だかとんでもないことになってきた。
もしこのままお見舞いに行って、シグナムさん達と鉢合わせになったら。
想像するのも恐ろしい。
「すずかの友達なんでしょ? 紹介してくれるって話しだったしさ、お見舞いもどうせなら賑やかな方がいいんじゃない?」
「う~ん それはちょっとどうかと思うけど……」
そして向こうは俺のそんな苦悩も知らずにとんとん拍子で、お見舞いに行くことが決まってしまった。
「でもいいと思うよ…ね、すずか」
「うん ありがとう」
その後、俺となのは、フェイトにアリサにすずか、健司の6人で写真を撮ってすずかがどこかにメールを送った。
一体どこに送ったのかと疑問に思ったが、それはすぐに分かった。
【真人君!! これは一体どういう事!!!】
シャマルさんの大声の念話で。
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