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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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外伝 デート(杏子編)

えっと、今俺と杏子はゲームセンターと言う場所に来ている。
なぜかは俺にもよく分からない。
突然電話でここに来いと言われてきたのだ。
しかもなぜか彼女も腕を組んでくるし。

「お、これなんかいいかもしれない」
「………これか」

そして彼女が向かい合っているのはUFOキャッチャーだった。
ちなみに景品はウサギのぬいぐるみだ。
彼女にもそう言う乙女な心もあるんだな。

「おい、あんたいまなんかものすごく失礼なこと考えてないか?」
「考えてるはずないだろ!」

俺は図星をつかれたので慌てて否定した。
出ないととんでもない目に合うのが落ちだからだ。

「そ、そうだ! 俺が取ってやるよ」
「そ、そうか……まあ、そんなに取りたいんなら取らせてやる」

なぜかツンデレ風に言う杏子をしり目に、俺はコイン(バイト始めました)を入れてプレイする。
1回目………失敗。

「………まだまだ!」

2回目………同じく失敗。
折れそうな心を奮い立たせてさらに続ける。
その結果……

「取ったぞ」
「あ、ありがと。だが、大丈夫か?」
「………問題ない」

嘘だ。
このウサギのぬいぐるみを取るのに50回くらいはプレイした。
一回100円だから5000円の浪費か。
今月どうするんだよ。










「次はここだ」

その後、杏子に連れられてきたのはお菓子屋だった。
そこで色々なお菓子を(レアチーズケーキとかチーズタルト等々)を購入した。

「なあ、本当に良かったのか?」
「良いと思う………たぶん」

帰り道、杏子が不安そうに尋ねてきた。
理由とすれば、お菓子を買う際にお金がなかったので、軽く洗脳したことだろう。
しかもその後、全品無料セールとやらを行っていた。
ものすごく罪悪感がのしかかっていた。

(きっといいことがあるよ。きっと)

俺は心の中でお菓子屋さんの店主の人にそう言っていた。
結局この日の休日はこうして幕を閉じた。
と言うよりも、ここんところ毎週誰かと出かけてないか?
そんな事を思いながら………










おまけ 料理バイキング

俺は今目の前にある”とあるもの”の山に呆然としていた。

「これ何?」
「何ってお菓子だけど」

そう、それはお菓子だった。
量からして2,3週間はこれで食べて行けるのではないかと言うほどのだ。

「これをどうしろと?」
「いや、色々と大変だろうと思ったから差し入れだよ」
「………ありがと」

俺は色々と複雑な気持ちになりながら、杏子にお礼を言った。
ちなみに全部甘い系の物だった。
そして約一か月間、この甘さがトラウマになったのは、言うまでもない。

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