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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第7話 派遣任務

「はい、それじゃあ今日の朝練はここまで」
『あ、ありがとうございました!』

なのはの号令に、フォワードメンバーがお礼を言うとトボトボと隊舎の方へと歩いて行った。
この機動六課の訓練は明らかに異常な密度だった。
朝から朝練、その後朝食を済ませて午前中の訓練、お昼を挟んで午後の訓練となる。
時にはデスクワークの仕事もあるから、新人たちにはかなりきついはずだ。
そんな中、俺と健司は裏方に徹していた。

「これでいいのかよ? 真人」
「こうやってデータをまとめるのも、重要な仕事だってことさ」

新人たちが朝練をしている傍らで俺達は必死にデータをまとめていた。
俺がやっているのは新人たちの訓練データなどをまとめてそれを隊長に送信することだ。
端から見れば簡単なことに見えるが、これだけでも隊長陣の仕事を減らせられるのだ。
そんな時、突然目の前に通信のモニターが開いた。

『あ、二人ともちょっとええか?』
「八神部隊長。なんですか?」

そこに写っていたのははやてだった。

『部隊長室に来てほしいんや。忙しいのに堪忍な』
「「了解です」」

俺と健司ははやてにそう答えて通信を閉じた。

「というわけだから、行くぞ」
「は!? お前もう終わったのかよ?!」

俺の言葉に、健司が驚いた風に呟く。

「ああ、さっきな」
「お前早いよな。俺なんてまだ半分も行ってないぞ」

俺は『健司の場合は遅すぎなのでは?』と言いたくなるのを堪える。

「はぁ………健司、そっちのデータの半分こっちでやる」
「悪い、俺こういうの苦手でさ」

健司は申し訳なさそうに言うが、9割のデータをよこしてきた。
言葉と行動が全く合ってないと思いながら、俺はデータをまとめるのであった。










はやての通信から数分が経ち、俺達は部隊長室に向かった

「すみません。遅れました」
「気にせんでええよ」

はやてからお許しが出たところで、俺は本題を切り出した。

「ところで、突然呼び出してどうしたんだ?」
「実はな、この後派遣任務があるんよ」
「派遣任務」
「ですか?」

はやての言葉に、俺と健司は思わず聞き返してしまった。

「そうや。聖王教会からロストロギアの捕獲をしてほしいと言う依頼で、私等が行くことになったんよ」
「なるほど……」
「ここはレリック専門のはず、なのにどうしてロストロギアで俺達が行くんだ?」

俺ははやての言葉に納得したが、健司は納得できないのかはやてにそう問いかけた。

「そのロストロギアがレリックの可能性も十分に考えられるから……だよな、はやて?」
「うん、そうや。出発は緊急の任務がない限り二時間後やさかい、準備してな」

はやての代わりに俺が答えると、はやては頷いて俺達に指示を出した。

「了解です」
「ところで、その場所ってどこ?」
「それはな………」

健司の問いかけに、はやてが答える。
その次の瞬間。

「「えぇ!!?」」

俺達の驚く声が部隊長室に響き渡る。

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