健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第4話 真人VSシグナム

「せい!」

最初に動いたのはシグナムさんだった。
手に持つレヴァンティンを振りかざしてきた。

「っふ!」

俺はそれを横に移動することで交わすが、シグナムさんは剣を横に振りぬこうとした。

「ちぃ!」

俺は慌ててバックステップで回避すると、弓を構えて射る。

「地獄の矢よ、今ここに。ライトフレイヤー!!」

数は5本。

「甘い!!」

それをシグナムさんは剣を振ることによって相殺する。
しかし、それはすべて想定済み。

「ブレイクイヤー・マルチショット!!」
「なッ!?」

俺は不意を突く形で一気に15発の矢を射る。
さらにそれだけでは終わらない。
俺は右手に矢を具現化して、槍のように掴むとシグナムの方に肉厚する。
狙うのは槍を使った大技『ブレイキング・ブレイク』だ。
しかし……

「はぁ!!」
「っぐぅ!?」

俺は突然吹き飛ばされた。


★ ★ ★ ★ ★ ★


「す、すごい……」
「シグナムさんもすごいですけど」
「真人さんもすごいです」

急きょ始まったシグナムとの戦いにFWメンバーは感想を述べていた。

「………」

ただ一人なのはだけは、無言でそのモニター画面を凝視していた。

「なのはさん?」
「え? あ、うん。何かな?」

突然名前を呼ばれたなのはは、驚きながら呼んだ人物に尋ねた。

「えっと、なのはさんはどう思うかなって気になったので」
「あ、うん。彼はとても強いよ。本当に」

スバルの問いかけに、まるで自分に言い聞かせるように答えるなのはを、スバルは首を傾げながら表情で見ていた。


★ ★ ★ ★ ★ ★


「ッつぅ!」

俺は背中に鋭い痛みを感じながら、ゆっくりと立ち上がった。
何があったのかはよく分からなかった。
おそらく突っ込んだ時にカウンターでもくらったのだろう。

(まだまだだな、俺も)

俺は自分の未熟さに、苦笑いを浮かべながら立ち上がった。

「まだ立てるか。さすがだな山本」
「いえいえ、そう言うシグナムさんもお強い」

俺の前まで来て感心したようにつぶやくシグナムさんに、俺はそう言い返した。

「ふ、そう言うお前もだ山本。実際先ほどの攻撃は少々危うかったぞ」

そしてどちらからともなく武器を構える。

「時間もあと3分だ。これで決めるぞ」
「望むところです!」

そして俺は賭けに出ることにした。

「インバインド・カモフラージュ」
「なッ!?」

俺の使った技に、シグナムが驚きをあらわにする。

「ど、どこに行った!?」

そして俺の姿を探すかのように辺りを見回す。

――――インバインド・カモフラージュ
それは簡単に言えば光学迷彩だ。
自分の姿を相手に見えなくさせることが出来るのだ。
但し魔力を放出したりすれば、簡単に見つかるし空間攻撃はもろに食らってしまう。
俺はその状態でシグナムさんに肉厚する。

「ッぐ!?」

そして魔力をまとった拳をシグナムさんに3回連続で振りかぶる。

「悪魔断拳!」
「がぁ!」

俺がそう叫んだ瞬間、シグナムさんの立っている場所が爆発した。
それはこの勝負が俺の勝利と言う形で、幕を閉じた瞬間でもあった。

拍手[1回]

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カウンター

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新CM

[03/25 イヴァ]
[01/14 イヴァ]
[10/07 NONAME]
[10/06 ペンネーム不詳。場合によっては明かします。]
[08/28 TR]

ブログ内検索

バーコード

コガネモチ

P R