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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第6話 一日を終え

日が暮れた夜、俺はスバルやエリオたちと一緒に夕食を食べていた。
二人の食べる量は………気にしないでおこう

「へぇ、それじゃみんなはもう任務に出たんだ?」
「はい、リニアレールの襲撃事件です」

俺の言葉に、エリオはそう答えた。
正直このメンバーがそのような任務をこなせることに驚きしかなかった。
それだけに、かなりの素質が見られた。

「あの時はガジェットドローンが出てきて大変でした」

そう言って一口食べるのはキャロだった。
何故かフォワードメンバーは名前で呼べと言ってきた。
親しみを込めてなのか、それともそれがここの流儀なのかは定かではないが。

「そう言えば、真人さんって今までどんなことをしていたんですか?」
「俺か? そうそう言えるようなことはないが、普通に任務にあたっていたりしただけだよ」

スバルの鋭い質問に、俺は苦笑いを浮かべながら答えた。
正直言って任務の内容まで聞かれたらどうすればいいのだろうか?

「その任務ってどんな奴なんですか?!」
「あー……」

本当に聞いてきた。
さて、どうしたものか。
そう考えに集中していると、切れのいいパンチ音が聞こえた。

「守秘義務で任務の内容は言えないことが多いって習ったでしょうが、馬鹿スバル!」
「あぅー」
「うわぁ」

俺はティアナのげんこつを見て苦笑いを浮かべるしかできなかった。
と言うより、スバルにだけは容赦がないんだね。

「すみません山本二等空佐」
「別にかまわないけど、階級は付けなくていいから」

僕は苦笑い交じりにそう言った。
階級を付けられると妙に背筋がぞくぞくするのだ。
まあ、それは単に俺がこの階級に向いていないことを意味するのであるが。

【ようやく気付いたか】

執行人の声がしたような気がしたが俺はあえてスルーした。

「分かりました。………山本さん」
「そうそう、その調子」

階級を付けないで呼ぶことに抵抗があるのかしばらく間が空いたが、呼んでくれたので俺は満足げに頷いた。
その後は夕食を食べ終えて自室へと向かうのであった。










――本日の記録――

本日、フォワードメンバーと接触をした。
聞けば任務に一度出ているとのことなので、素質はある模様。
またシグナム二等陸尉と模擬戦を行った。
奮闘の末、自分の勝利で幕を閉じた。
しかし、次の戦った時はどうなるかは全く持って不明である。
フォワードメンバーに関しては添付ファイルにて送信します。

――――





「ふぅ」

俺は今日の報告書をレジアスさんの所に送信した。
まだ向こうからアクションはない。
だが俺はこれをずっと続けるつもりだ。
別にどちらに見方をするわけではない。
ただ単に、第3者の視点で見ていく。
それが俺の本当の狙いなのだ。

「それに気づいたのはさっきなんだけどな」

俺はそう一人でツッコむと、ベッドにもぐりこんで、眠りにつくのだった。

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