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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第1話 平和の終わり・転校生現る

何気ない朝は本当に素晴らしいと思う。
何せ、どんなにお金を出しても平和と言うのは得ることはできないのだから。



「おっはよう!」

俺達のいるところに、ピンク色の髪を両端に束ねている少女が駆け寄ってきた。

「おはようございます」
「まどかおそーい」

今駆け寄ってきた少女の名前は、鹿目 まどかそして彼女の横にいる青髪の少女は、美樹 さやか、最後が緑色の髪をしている大人の雰囲気をした少女が志筑 仁美(しずきひとみ)だ。
この3人はいつも仲がいいのかよく集まって話をしている。
かくなる僕も今はそのグループに入っているわけだが。

「お?可愛いリボン」
「そ、そうかな?派手すぎない?」
「とても素敵ですわ」
「そうそう、恥ずかしがることはないって」

一人がリボンの話題になれば、僕もついていく。
女子の話についていくのは微妙に大変だ。
そして俺たちは学校へと向かうのだった。





「――――でね、ラブレターでなく直に告白できるようでなきゃダメだって」
「相変わらずまどかのママはカッコいいなあ。美人だしバリキャリだし」
「そんな風にきっぱりと割り切れたらいいんだけど……はぁ」

さやかの言葉に、今まで先を歩いていた仁美がこちらの方に振り返った。
彼女の悩みは、ラブレターだ。
何でもたくさんもらってしまうのだとか。
一部の女子にはかなりの確率で妬まれる悩みだが。

「羨ましい悩みだねぇ」
「良いなぁ、私も一通ぐらいもらってみたいなあ。ラブレター」

まどかが頬に手を当ててそんな事を呟く。

「ほぅ?だったら渉にでも書いて貰ったら?」
「え、えぇ!?」

突然俺の名前が出てきたな。
ッと、そういえば自己紹介がまだだった。
俺の名前は、小野 渉(おのわたる)どこにでもいる普通の中学生です。

「おやおや? これは脈ありですなぁ」
「あぅぅ~」

まどかは顔を赤くして下を向いていた。

「さやか、からかうのもそこまでに」

俺の注意にさやかは『は~い』と生返事をした。

「それにしても、昨日転校してきて知り合ったばかりだっていうのに本当に馴染んでいますね」
「そう? 今でもあなた達の話題についていくので精一杯なんだけどね」

どうでもいいことだが、俺は昨日転校してきたのだ。
そこで俺について話していた3人を見つけて、声をかけたということだ。
最初は訝しんでかなり警戒していたが、今ではこう自然に話せるようになっていた。
そして俺たちは、今度こそ学園へと向かう。

―これがもし僕たちにとって何気ない1日と言うのであれば……―
今この時が最後だったのかもしれない。










「ごほんっ、皆さんに大事なお話があります。心して聞くように」

HR、教室でそう切り出したのは眼鏡をかけた、俺達のクラスの担任の早乙女先生だった。

「目玉焼きとは固焼きですか? それとも半熟ですか? はい、中沢君!!」
「え、えぇっと、どっちでもいいんじゃないかと」
「その通り! どっちでもよろしい! たかが卵の焼き加減なんかで、女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

そういって早乙女先生は思いっきり指揮棒のようなものを割った。

「女子の皆さんは、くれぐれも半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!」
「だめだったんだ」
「だめだったんだね」

先生の様子に、さやかとまどかは苦笑いを浮かべていた。

「そして、男子のみなさんは、絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならないこと!」
「それって、先生の男を見る目がな―駄目だよ言っちゃ!!―んんぅう!?」

俺の静かな突込みに、隣に座っていたまどかが思いっきり口を塞いできた。

「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

まどかの拘束を説いた俺は、そのままの体制で固まった。

「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」

先生に促されて一人の少女が教室に入ってくる。

「うわ! すげぇ美人」
「うそっ、まさか」

まどかはその少女を見て信じられないといった表情で見ていた。
俺も、少女を見やる。
長い黒髪で、確かにさやかの言う通り見かけならば美人だ。
だが……

(寂しそうな目だ。何もかもに絶望しきっている、悲しい感じだ)

俺は転校生のあまりの冷酷な雰囲気に冷や汗をかいていた。

「はい、それじゃあ自己紹介と行きましょう」
「暁美ほむらです」

暁美さんはそれだけしか自己紹介をしなかった。
そして固まっている先生をしり目に彼女は自分の名前を、ホワイトボードに書くと丁寧に礼をした。
そのあまりのことに、クラスも固まっていたが、たどたどしくではあるが拍手の音が場を包んだ。

「え? えっと……あの」

暁美さんはまどかの方をじっと睨みつけていた。





休み時間、暁美さんはクラスのみんなから質問攻めにあっていた。

「不思議な雰囲気の方ですわね、暁美さん」
「ねえまどか、あの子知り合い? なんかさっきすんごいガン飛ばされてなかった?」
「え? えっと……あの……」

さやかの問いかけに、まどかは何かを言い渋っていた。
すると、暁美さんがこっちに向かってきた。

「鹿目まどかさん。あなたがこのクラスの保健委員よね。連れてってもらえる? 保健室」
「あ……あのぅ……その……私が保健係って……どうして」

彼女から放たれるオーラにまどかは、完全にたじたじだった。

「早乙女先生から聞いたの」
「あ、そうなんだ」
「俺も、同伴させてもらうよ」

俺は念のために、まどかについていくことにした。

「え? あ、うん。え、えっと保健室は……あぁっ」
「こっちよね」

突然歩き出した暁美さんは、まるで保健室を知っているように歩いていく。

「あ、あの、暁美……さん」
「ほむらでいいわ」

そんなやり取りを俺は横で一緒に歩きながら静かに聞いていた。
そして人通りの少ない場所に来るや否や、こちらに振り返った。

「鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?」
「え? えっと……わ、私は……大切……だよ。家族も、友達のみんなも。大好きで、とっても大事な人達だよ」

突然の問いかけに、まどかはたじろぎながらもこたえる。
俺はそれを静観する。

「本当に?」
「本当だよ! 嘘なわけないよ」
「そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね」

暁美さんはそこで話を切った。

「さもなければ、全てを失うことになる」
「え?」

突然の宣告にまどかは声を上げて驚いた。

「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも」

そう言って俺たちに背を向けると、すたすたと歩いて行った。

「それと……」

だが、数歩歩いたところで、もう一度こちらに振り返った。
今度は俺を見た。
しかしその目線は、とても冷たくかなりの敵意を感じるものだった。

「私の邪魔をするなら、容赦はしない……それだけは覚えておいて」
「は? それってどういう――――」

俺の疑問に答えることなく、暁美さんは今度こそ去って行った。

『………』

俺達は只々そこに立ち尽くすだけだった。

(一体どういう意味だ? 彼女の言葉と”あれ”とは関係があるのか?)

俺は心の中でただそのことを考えているのであった。

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主人公設定(ネタバレ注意)

主人公設定

名前:小野 渉
性別:男
年齢:15歳
身長:169㎝
性格・その他:いつもはおおらかで、ボケをかましたりして場の雰囲気を良くする。
   ただし戦うときや真剣な話をしている時になると、人が変わったような性格になる。
   その目的を果たすためであればどのような犠牲も厭わないという思想の持ち主。
   正義のため~と言鵜思想を持ってる人や偽善者を特に嫌い、敵だと判断した者に関してはどのよう   な手段を講じてでも抹殺しようとする。
   渉の正体は、世界の因果律を調整したり、見たりする役割を盛る、世界を統括する三神の一人、世界の意志である。
   時間軸の不自然な繰り返しの原因を探るため、世界に降り立った。

武器:神剣・吉宗、正宗
相手の攻撃を防ぐ楯の役割の”吉宗”、相手に攻撃を仕掛ける矛の役割の”正宗”の二本ので一本という不思議な剣。
世界の意志の渉が持つ、固有武器である。


能力
・気法
気の力で魔法のような技を使う。
ただしその正体は?

・レインソード
複数の剣を具現化(召喚)して、それを一気に降り注ぐ技。
雨のように降ることから、そう名付けられている。

・真実照らし出し眼
渉が持つ能力。
どのような秘匿テレパシーでも、傍受することができる。
そのほかにもその人物が、偽物か本物を見分けたりすることができる。

・因果接続
特定人物の因果(運命)に接続して、その人物の状態、死んでいる場合はその停止を見ることができる能力。
それを操作することで、死の時期を早まらせたり遅らせたりなどの処置ができる。

・爆斬剣
神剣・正宗を中心に爆発を起こす。
その威力は小規模。

・輪廻断ち切る光の輪
神剣を使って行う術。
その人物を斬ることで、その人物の使っている魔法などが強制解除される。

・挫折導き負の誘い
相手に対して夢を見せるもの。
その夢は、相手にとって一番見たくない内容であるため、精神的ダメージを与えることが可能。

・リミットブレイク
渉の封じられた”力”を開放する鍵の言葉。
封印の段階は、ブート1,2,3そして真名解放の4段階だ。
ブート1:身体能力と封じられた力を25%解放。
ブート2:身体能力と封じられた力を50%解放。
ブート3:身体能力と封じられた力を75%解放(ここまで開放すると、服装が変わる)
真明解放:すべての能力等を完全開放。(自分の正体を明かすようなもののため、姿自体が変わる)

・力を断ち切りし炎天の光
『輪廻断ち切る光の輪』の改良版。
力の放出を停止させることができる。
力自体を消すことができないため、あまり使いどころがない。

・神術
神が使う力。
魔法とは対なるもので、さまざまな現象を引き起こす。
渉が使っていた気法は、この神術の劣化版。

・最終審判、レクリエム
渉が使う超必殺技。
その光を浴びた物には裁きを下し、ダメージを与える。
例え魔女であろうと、一瞬にして消滅させることが可能な強力な力を持つ。

単語

・第一種接触・召喚禁止部族
会ったり、召喚をして呼び寄せるのを禁止している部族。
理由としては様々だが、接触・召喚したために世界の状態が不安定になることを防ぐためだとも言われている。
この部族には世界を創造した『創造の神』、世界を揺るがすようなことをする者がいないかを監視し、いた場合には直接対処する『裁きの神』、世界の運命や人の運命をつかさどり、世界を安定させる『世界の意志』の三神。

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プロローグ 魔法とは

魔法
それはたった二文字の何気ないもの。
しかし人々は何故この文字に惹かれるのであろうか?
誰しもがこれに惹かれてしまうのだ。
あなたも、私も。
それはまるで悪魔の囁きのように。
魔法使い。
そう呼ばれる者たちは、一種の契約を交わす。
相手は”世界”。
姿の見えないもの。
そして魔法使いは全員が代償を支払う。
それが世界の摂理だ。

「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ」

そしてまた、ここに一種の契約がなされようとしていた。

あなたは魔法使いになりたいですか?
もしなれたら、あなたたちは魔法を何に使いますか?


それでは、始めましょう。
一種の契約がはびこり、歪のある世界の物語を。

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前書き

初めまして、TRと申します。

今回は本作を読んで頂きありがとうございます。
本作読まれる際には以下の点にご了承いただける場合のみでお願いします。

・本作内には残酷な描写が多々含まれます。
・本作に登場する人名団体名地名、またその他の名称はすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。
・本作では原作崩壊、独自解釈、オリキャラのチート現象などが含まれています。
・本作内で登場する理論は、そのすべてが架空、または科学的根拠のない物であり、必ずしも正しいとは限りませんのでご注意ください。

以上偉そうに申しあげましたが、ご指摘やアドバイス等がありましたら、遠慮なくお知らせください。
(某投稿サイトでのご指摘のあった箇所等は未改善ですので、ご了承ください)


それでは、本作をお楽しみください。

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