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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第10話 憑依

真人に近づく二人の人物。
もちろん彼女たちの目的は、真人のリンカーコアだ。
そしてあと少しで真人の体に触れる範囲にたどり着く時だった。

「ぐあ!?」
「な!?」

突然生じた突風に二人は突き飛ばされた。

「一体なに、が」

何事だと言わんばかりに、真人が倒れている方向を見た瞬間、二人は驚きを隠せない表情を浮かべた。

「な、なんで」

なぜなら……

「なんで立ってるんだ!?」

彼女たちの前には、平然と立っている真人の姿があったのだから。
真人はしばらく自分の手や体を見ると、声を出した。

「これはどういう事だ?」


★ ★ ★ ★ ★ ★


「これはどういう事だ?」

気づくと僕はマスター(真人)の体になっていた。
あまりに突然のことで、僕も混乱する。

「おいおい……勘弁してくれよ」

結論が出た時には、僕はもうそれしか言えなかった。

「いきなり僕の出番を出すなっての」

そりゃ、出番がないな~なんて思ってはいたけどよ。
これは突然すぎるだろ?

「ま、やるからにはしっかりと……だな」
「何をごちゃごちゃ!!」

僕の言葉を待たずして少女が突っ込んでくる。

「何!?」
「ふふふ。後悔するがいい。僕を表に出したことを、な!!」

僕は、少女を思いっきり吹っ飛ばした。

「ぜぇぇぇえええい!!」
「ふん」

ピンク色の髪をした女性が切りかかってくるが、甘い。
こんなもの脅威ですらない。
すると、女性はいったん僕から距離を取ると、右手に構えていた剣の形を変えた。

(ありゃ、軌道が読みずらいな)

僕はすぐに頭で理解した。

「飛龍……」

女性が攻撃を仕掛ける。

「一閃」
「無限烈火」

それに対して僕は、目の前に黒い霧を発生させた。

「なっ!?」

突然の出来事に女性が驚きの声を上げた。

「それで、終いか?なら……」

僕は右手にクリエイトを構える。

「こっちから行かせてもらうぞ!!!」

僕は魔法陣を展開した。
もちろん二人を拘束するのを忘れない。

(ああ、この感覚……そうだ。これだよ。これが僕の求めた戦場だ)

僕は戦場独特の感覚に酔いしれていた。

「ブレイク系魔法……始動!!」

僕は久々の砲撃魔法を行使することにした。

『了解です。マイスター』

魔法陣を覆うように魔力が収束する。

『発動まで残り10秒です』

かつての相棒から情報が入ってくる。
これを思いっきりぶっ放せば僕達の勝利だ。

『5,4,3,2,1………』

カウントが0になり、砲撃を放とうとした瞬間だった。

「がっ!!」

突然体中に痛みが走った。

「あ…ぁ…ぁ…」

その痛みの元を見やると、そこには誰かの腕が生えていた。

(これは……魔力が抜かれてる!?)

僕は本能的に察知すると、すぐに行動に移すことにした。
幸い行動できる魔力はふんだんにあった。

「エマ―ジェンシー・エクスプローション」

その瞬間僕を中心にした爆発が起きた。
これで相手を遠くに吹っ飛ばすことが出来る。
むろん自分もだが……。
見れば誰かの腕も消えていた。

(づぅ……どうやら何とかなったみたいだな)

敵の気配が周囲に感じられないので、事態は収束したと判断したのだ。
どうやら今の自爆でおびえて逃げたらしい。

(魔力が3%蒐集されちまった……僕ともあろう人物が)

唯一僕の心残りと言えば、その点だけだった。

「さ、て早く家に帰るとしましょうか」

僕はそう呟いて、とぼとぼと帰路へと着くのであった。


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