この世界には2種類の力の得方がある。
一つ目が得たくて得た力。
つまりは自分で望んで得た力だ。
次は偶然得た力。
才能、運命等々によって得た力だ。
どの得方も力も得たことによって持つ責任は同じだ。
なぜならば人ならざる力はそれだけ脅威だからだ。
――だがしかし、この責任は本当に平等と言えるのだろうか?
異種の力――魔法。
その力を望んでいないにもかかわらずに得た者にとって、その責任は果たして軽いと言えるのだろうか?
そしてまたここに一人、望んでもいないのに力を手に入れてしまう少年がいた。
果たして彼はどのようにその力を振るうのだろうか?
それは誰にもわからない。
これはそんな少年に降りかかった事件の物語である。
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