健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第16話 戦闘

執行人によって結界を抜け、ひたすら進む。

【そこをまっすぐ行けば、敵と対峙する!】
【了解】

執行人の言葉に、俺はそう返しながら空を飛んで向かう。そして少し進んだ時だった。

【真人、近くに反応ありだ】
【分かった】

どうやら敵に近づいたようで目視でも確認できた。
そして俺は敵の前に躍り出た。


★ ★ ★ ★ ★ ★


俺は順調だった。
目の前にいるヴィータやシグナム達を相手にしても一歩も引かない。
そして俺は今、シャマルのいる方へ向かっていた。

(原作じゃ、ここでリーゼ姉妹が妨害するんだったよな)

『マスター、近くから魔力反応です。こちらに近づいています』

そんな時、デバイスのルビーからそんな情報が入った。

「ああ、あいつの事か」

俺にはもうその人物の姿は見えていた。
黒のバリアジャケットに身を包んだ男だった。
顔の方は何やら仮面のようなものをかけていて、分からない。

(変装魔法か? ま、関係ないが)

「さぁて、少しだけでも楽しませてくれよ」

そして俺は奴に攻撃を仕掛けた。


★ ★ ★ ★ ★ ★


(な!? け、健司?!)

俺はそいつの顔を見て衝撃を隠せなかった。
なぜならそいつは、俺の友人だったからだ。

【真人、こいつから転生者反応ありだ】
【つまり……】

執行人は俺の言葉に執行人は何も言わない。

【来るぞ】

執行人がそう呟いた瞬間、目の前に二本の剣が迫って来ていた。

「ッ!!? ブレイク・イヤー!!」

俺は何とかその二本の剣をはじくことに成功した。

「へぇ、やるじゃねえか。ならこれでどうだ!」

その次の瞬間、健司が手にした剣が弓へと姿を変えた。

「I am the bone of my sword.(我が骨子は捻じれ狂う)」

健司が歌うように詠唱を始める。

(ん? 健司の構え方。おかしい)

俺は健司の弓の構え方に疑問を感じた。
空中と言う事もあるのだろうが、基本の構え方になっていない。
しかも矢がぶれている。
これでは的を絞ることはまず不可能。
そう思うと、少しずつ健司の弱点が分かってきた。
剣の構え方、あれも見よう見まねだ。

【さすがだ、真人。敵の弱点を見つけ出したな】

執行人が俺の考えに気付いたのか、称賛の声をかけた。

【お前の思うとおりだ。あいつは戦術で言えば雑魚の範疇だ。ただ力を振りかざすだけで、照準とかは奴のデバイスが修正しているのであろう】

執行人の言葉に、健司は無敵のようにも聞こえる。
しかし、修正をしてるのであれば少しばかりはラグがあるはず。
そこを的確につければ何とか勝てる。
そう思い、俺は前方に防御障壁を展開する。

「シールプロテクション」
【強化】

執行人のサポートも相合って、防御障壁はかなりの堅さになった。

「偽・螺旋剣(カラドボルグ)!!」

そしてドリルのようなものがこちらに向けて放たれた。

「ぐぅぅぅぅぅ!!!」

防御障壁とぶつかり合うが、ものすごい力で、こっちが圧されている。
今はまだいいかもしれないが、このままでは確実に破られる。

【真人! 今展開している防御障壁をうまく使え!!】

執行人から檄が飛んでくる。

(うまく? ………そうか!!)

俺は何を言いたいのかに気付き、それをすぐに実行に移すことにした。

「リフレク、ション!!」

俺がやったのはただ単純に相手の攻撃をそのまま跳ね返すことだった。
俺は何とか猛攻を跳ね返した。

「何!?」

健司は驚きの声を上げる。
そして……

「ぐあああああああ!!!!」

健司は自分の攻撃をもろに食らい、落ちて行った。
その後、シャマルが闇の書の力で結界を破壊し、俺達は解散となった。

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第15話 出動

「今日も鍛錬お疲れだ~」
「………お前は最近独り言が多くなったようだが、大丈夫か?」

夜、背伸びをしながら自分を労っていると、執行人からツッコミが来た。

「誰のせいだよ誰の」

俺はここぞとばかりに反論する。

「何、この鍛錬は実に有意義な物であろう?」

何か不満でもと言いたげに返してくる。

「濃密すぎるんだよ……毎日なんて聞いてない」
「それはシグナムが決めることだ。彼女に文句を言うといい」

言えるわけがない。
もしそんな事を口にしようものなら……。

『甘ったれるな。剣の道は1日にしてならずだ!』

と言われること間違いなしだ。

【真人君!!】

そんな時、シャマルさんから慌てた様子で、念話で話し掛けられた。

【ど、どうしたんですか!? シャマルさん!!】
【ヴィータちゃんとザフィーラが、管理局の人たちに囲まれているの!! 私も今二人の近くにいるから、真人君もヴィータちゃん達と合流して!】

どうやらSOSの念話のようだった。

【分かりました】

俺はシャマルさんにそう答えると、念話を切った。

「ようやく実戦か。気合は十分か?」

執行人が俺にそう聞いてくる。
何気にかなり楽しげだ。

「あ、そういえば変装用の魔法って使えるか?」
「いきなり何を言い出すのだ。………使えることには使えるが」

俺の疑問に答える執行人の声にはなぜかためらいがあった。

「どうしたんだ?」
「使って何をする気だ?」

どうやら目的が分からなかったようだ。

「俺の顔がみんなに知られるのもまずいだろ?だから」
「そうか………」

俺の答えに執行人はそう返した。

「それじゃ、認識阻害魔法をかける」
「分かった」

認識阻害魔法。
前に執行人から聞いたものだと、確か相手から見た自分の姿を変える物だったはずだ。
つまりは、俺の顔が別人の顔に見えるということだ。

「――――、―――――」

執行人が何かを呟いている。
すると、俺の体が淡い漆黒の光に包まれた。
だがそれはほんの一瞬で、すぐに元通りになった。

「これでお前だとはほかの奴には気づかれない」
「さんきゅ。それじゃ、行こうぜ!!」
「………ああ」

今日の執行人の様子がおかしいと思いつつも、俺は窓から外に飛び出た。
こんなにも心がときめくのは初めてだ。
体が軽くて、なんでもやれそうな昂揚感が沸き起こる。
だからこそ、俺は執行人の一言が聞こえなかった。

「姿形を変えてまで戦うという意味を、お前は分かっているのか?」

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第14話 責務

「今日はここまでだ」
「あ、ありがとう……ございました」

あれから何日目になるのか、俺はシグナムさんによってビシビシ鍛えられていた。

「……どうだシグナム。こいつの調子は?」
「うむ、よくもなければ悪くもない」
「うぅぅ……」

執行人の言葉に、シグナムさんはいつものように容赦ない答えを返した。

「だが、最初の頃よりは格段に良くはなっている」
「ッ!? あ、ありがとうございます!!」

初めて褒められたので、俺はつい舞い上がってお礼を言った。

「調子づく前に早く家に戻るぞ。お前の母親が心配するのではないか?」
「おっと! それじゃ、失礼します!!」

執行人の促しに、俺は慌ててシグナムさんに一礼すると、家に走って行った。










【なあ、執行人】

夜、ベッドに横になりながら、俺は部屋のどこかにいるであろう執行人に声をかけた。

【なんだ? 真人】

いつもの口調で、返してきた。

【もしかしてだけど俺がやらないといけない義務て言うのは、他にもあるんじゃないか?】
【ほぅ、なぜそう思う】

俺の言葉に、口調も変えずに答える執行人に、俺はさらに言葉をつづけた。

【いや、なんとなくだけど……】
【………お前は勘だけは鋭いな】

呆れた様子で執行人は答えた。
いくらなんでも俺に理由がわかるわけがない。
本当に勘なのだから。

【真人、お前は転生者と言うものを知っているか?】
【え? あ、ああ知ってるけど……】

唐突な問いかけに俺は答えた。

―――転生者

よくクラスメイトが話していたのが聞こえてきたときに聞いた言葉だ。

【転生者と言うのは、一度何らかの理由で死んだ者が神様の力によって別世界もしくは同じ世界で再び生きるようになる奴の事を言う】
【でもその転生者と俺の義務と何の関係が?】

俺はたまらずに聞いた。
だが、執行人の言葉は俺の予想の上を行くものだった。

【真人の義務と言うのは、その転生者を排除することだ】
【………は!?】

俺はそれしか言う事が出来なかった。

【な、何で排除をしないといけないんだよ?!】

執行人の言う”排除”が、”殺す”と言う意味ぐらい、俺でもわかった。

【転生者は、世界にとって毒だ。だから排除しなければならない】
【それってどういう意味だよ!!】

俺は分からなかった。
世界とか毒とか言われても、俺には何もわからない。

【世界単体には溜め込められる力の許容量がある。ここまでは良いか?】
【ああ、大丈夫】

俺の答えを聞いて満足したのか、執行人はさらに話を進めた。

【転生者はその大体が強靭な力を得る。それによって世界バランスが崩れるんだ。ここまでは良いか?】
【なんとか】
【それだけではなく、転生者の大多数が不誠実な目的で転生する。世界の女たちを誑し込もうとしたり、世界征服をしたりなどなど………真人はそう言ったやつらを排除するのが責務だ。ここまでは良いか?】
【ああ。でも、もしちゃんとしたやつだったら排除とかしなくてもいいんだよな?】

俺はすがる思いで執行人に聞いた。

【もちろんだ。だがそれを決めるのは僕の役目だ。真人は排除するだけだ】
【………】

俺は執行人の言葉に、言葉にはできない不安を覚えた。

【もう夜も遅い。早く寝ろ】
【あ、ああ】

俺は執行人の言葉に、心の中で執行人がまともな奴であることを願いながら、無理につくのだった。

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第13話 会ってしまったものは仕方がない

「………」

今の状況を説明しよう。
俺ははやての遠縁の親せきの人達が帰ってくるのを待っていた。
そして入ってきたのは、俺を襲ってきた赤い少女と、ピンク色の髪を後ろに束ねている女性だった。

「「なぜ(なんで)お前(てめぇ)がここにいる!!」」
「あら、山本君」

シャマルさんとほかの二人の言っていることが見事に逆だ。

「って、シャマル、こいつ知ってるのかよ!?」
「この間話したはやてちゃんのお友達よ」

女性に答えるシャマルさんだが、少女は武器を手にしていた。

「おらあああああ!!!」
「っ!!?」

そして一気にこっちにハンマーを振り下ろす。
俺はとっさのことで反応が出来なかった。
しかし……

「なっ!?」
「え!?」

シャマルさん達が驚きの声を上げる。
それもそのはずだ、誰もいないはずなのに少女のハンマーが止まっているからだ。
まるで、誰かが防いでいるように……

「全く、本当に攻撃を仕掛けてくるとはな……ま、分かりやすい軌道だったから防ぐのも簡単ではあったが」
「だ、誰だてめえ!!!」

執行人の声に、少女が警戒心むき出しで吼える。
まあ、誰もいないのに声がすれば当然だろうが。

「やれやれ、人に名を尋ねるのであれば己から名乗るのが流儀だと教わっていないのか? ………まあ良い。わが名は無名の魔導師、執行人とでも呼んでくれ」
「確かにお前のいう事も一理ある。ヴォルケンリッターが将、シグナムだ」
「………鉄槌の騎士、ヴィータだ」
「それじゃあ、私も改めて……癒しの騎士、シャマルです」
「えっと、山本 真人です」

完全に俺達は執行人のペースに巻き込まれていた。

「さて、このまま帰る……と言ってもお前らは帰す気はないよな」
「ああ、その通りだ。主の事が管理局に知らされてもらっては困るからな」

執行人の言葉にシグナムさんが当然だと言わんばかりに答える。

「あの、管理局って何?」

そんな中、俺は気になる単語があったので尋ねることにした。

「あんた管理局知らねえのかよ?」
「管理局と言うのは全次元世界の平和を歌っている偽善者が集う場所だ」

管理局を知っていないことに、呆れながら言うヴィータと、どことなく怒りを込めて言う執行人。

「………そこであんたらに提案なんだが、こいつの魔法の特訓をして貰いたい」
「何?」

執行人の突然の提案にシグナムさん達の表情が険しくなる。
ちなみに何度も言うが、執行人の姿は誰にも見えていない。

「こいつは知識はあるが、戦闘経験が皆無だ。そこでお前たちに戦闘訓練をして貰いたいんだ」
「しかし、お前の方が適任ではないか?」

シグナムさんがもっともなことを言う。

「確かにそうなのだが、僕はどうも実技に関しては教えるのに向いてないみたいでな。そっちの方が実技の方では、いい師匠になれるだろう?それともお前の称号はただのお飾りか」

執行人のあからさまな挑発にシグナムさんが載せられた。

「良いだろう。それほど言われたなら、やってやろうではないか!」
「OK,それなら代わりに僕たちはそっちのやっていることを手伝おう」
「お、おい! 俺を無視して話を――分かった――」

俺の意志はどこへやら、いつの間にか協定が結ばれていた。

「だからな俺の―――」
「良かったなー、真人よ。これでお前は強くなれるぞ?」

俺の言葉を遮るように執行人がう嬉しそうに声をかけてきた。
ただ俺は一言だけ言いたかった。

「俺の話を聞いてくれー!!!!」

こうして、俺達のエンカウントは終わったのだ。

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第12話 エンカウント

次の日の放課後、俺は借りていた本を返すべく、図書館に来ていた。

「確かに確認しました」

返却し終え、家に帰ろうとした時だった。

「あ、真人君」
「ん?」

突然背後から声をかけられたので、振り返るとそこにははやてがいた。
その横には前にも見た金髪のショートヘアーの女性……シャマルさんがいた。

「はやて、今日も本を借りに?」
「うん、そうなんよ」

その後はやてに付き添って本探しをすることになった。

「あ、そうや。今日うちと一緒にご飯食べていけへん?」
「え?」

帰り際にはやてから提案されたことに、俺は少し驚いた。
なにせ突然のお誘いだ。

「ちょっと、お父さんに聞いて来るからちょっと待ってて」
「あ、うん。ええよ」

俺ははやての答えを聞いて家に電話をすべく、公衆電話がある方に向かった。










「ごめん遅くなった」
「ええよ。そんなに待ってへんし……んで、どうやった?」

はやての疑問に、俺は答えた。

「いいってさ」
「ほんまか!?」

はやての問いかけに頷いて答えると、はやては嬉しそうな表情をした。

「あ、あぁ」
「そうか……ふふ、今日はぎょうさん腕を振るわんとな」

はやてが嬉しそうに言う中、俺はある違和感を感じていた。

「そういえばシャマルさんは?」

さっきまでいたシャマルさんがいないのだ。

「あ、シャマルなら、電話をしにちょい外に出てはるよ」

はやての答えに、俺は一応納得した。
その後、私服に着替えるため、俺は一度家に戻った。










はやてに教えてもらった通りに行くと、そこには確かに八神家と表札に書いてあった家があった。

「みんな遅いな」
「そうだね」
「ねえ、はやてちゃん。電話してみた方がいいかも」

と、俺の向かい側に座っているすずかが提案した。
驚いたことに、すずかもはやての知り合いだったらしい。
しかも、知り合うに至る経緯も俺と同じだし……。
とまあそれは置いといて、今俺達は遠縁の親せきが戻ってくるのを待っていた。

【真人、今どこにいる?】
【ああ、今友達の家………さっき言わなかったっけ?】

突然の念話にももう慣れた俺は、普通に返す
こういう面では成長したな~と実感する。
まあ単に慣れただけかもしれないが。

【………それよりも大変だ!!】
【どうしたんだ?】

分かりやすい話題転換だなと思いつつ、俺は執行人に続きを促した。

【そこから少し離れた市街地で、結界が展開された!!】
【なんだって!?】

俺は驚きながら聞き返した。
全くその気配を感じなかった。

【離れているとはいえ心配だ。これから僕もそっちに向かう。10秒間魔力を放出してくれるか?】
【了解だ】

俺は執行人に言われた通りに魔力を開放する。
ちなみにいつもは魔力が漏れないように蓋をしてあるのだ。
もし少しでも漏れれば、周りの魔法使いに自分の居場所や自分が魔法使いであることを知らせることになるからだ。
ちなみに念話とこの方法に関しては、すぐに教えられすぐに覚えた。

【よし、もういいぞ。これからそっちに向かう1分ほどで到着する】

その念話が最後だったのか、途絶えた。

「どうしようか?はやてちゃん」
「うーん、せやな……3人で鍋ちゅうのもちょい寂しいし……お言葉に甘えさせてもらおうかな」

気づくとはやて達は何やら相談していた。

「うん、それで真人君はどうする?」
「あ、ごめん。話聞いてなかった」

俺の言葉に、すずか達ははちょっとだけ驚いた表情を浮かべると、俺に説明してくれた。
どうやら、なかなか帰ってこない親戚の人を待っているというのも大変なので、すずかの家で夕食を食べないかと言う事らしい。

「そうだな……じゃあ俺は【真人、悪いがここに残ると言ってくれ。訳は後で話す】ここに残ってるよ。親戚の人が帰って来て心配するだろうから」

俺は突然の指示に戸惑いながらも、もっともな理由を話す。

「確かにそうやね。ほんじゃ、頼まれてもええかな?」
「ああ、もちろんだ」

俺は椅子に座りながら、二人を見送った。

「んで、わけを聞かしてくれるか?」
「ああ、もちろんだ」

そういえば、何気に今のが仮想空間以外で口に出した会話のような気がする。

「あの栗色の髪の少女……微妙にだが魔力反応を感じだ」
「え?」

俺はそれしか声に出せなかった。
俺には普通の少女にしか見えなかった。

「それにここには二つの分類と彼女を除いた4種類の魔力反応がある」
「二つの分類?」
「ああ、普通の魔力と闇の魔力反応だ」

またもや、俺には分からない単語が出てきた。

「闇の魔力反応?」
「お前、属性については覚えているよな。その属性を使う際の魔力の事だ」

執行人が呆れたように説明してくれた。
確か、魔法には大きく分けて3つの基本属性と2種類の極限属性に一つの属性で成り立っているというものだ。
それが、水、火、雷の基本属性で、光と闇の極限属性、そして風や土などの無属性だったはずだ。

「と言うことは闇属性の魔法か」
「そういう事だ。お前の場合は僕がいるから闇特化型の光属性以外のすべての魔法が扱える」

執行人から余談とばかりに言われた。
何でも俺の基本属性は、執行人と同じように闇属性らしい。

「話を戻すが、感知した魔力反応によく感知した魔力反応があった」
「っ!!? まさか」

俺はもう予想がついていた。

「ああ、あの赤い少女だ」
「つまり、今俺は敵陣にいるという事か?」
「そういう事だな」

俺は思わず固まってしまった。

「に、逃げよう!!」
「いんや、もう遅いぜ」

何のことだと聞こうとした瞬間、玄関から音がした。
どうやら誰かが帰ってきたようだ。

「ただいまはや……て」

そしてリビングに駆け込んできて固まる少女は、俺を襲ってきた人物だった。

「どうしたヴィータ?」

続いて入ってきたのは俺に不意打ちをかましたピンク色の髪をした女性に、シャマルさんだった。

『………』

俺達は、その場で固まってしまうのであった。

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