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黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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第38話 出向と模擬戦

地上本部の臨時査察が行われてから、数日経ったある日の朝。

「さて、今日の朝練の前に、一つ連絡事項です」

朝練の前にフォワード陣が集合した際に切り出されたのが、その一言だった。

「陸士108部隊のギンガ・ナカジマ陸曹が、しばらく六課へ出向となります」

なのはの紹介を受けて、青髪の女性が一歩前に出た。

「はい、108部隊、ギンガ・ナカジマ陸曹です。よろしくお願いします」
『よろしくお願いします!』

ナカジマさんの自己紹介に、俺達は敬礼をして答えた。

「それから、もう一人」

今度はフェイトの言葉に緑色の眼鏡をかけた女性が一歩前に出た。

「どうもー」

軽い感じで女性が答えた。

「十年前から、うちの隊長陣のデバイスを見て来てくださっている、本局技術部の精密技術官」
「マリエル・アテンザです」

フェイトの紹介に続いて、女性……アテンザさんが敬礼をしながら自己紹介をした。

「地上でのご用事があるとのことで、しばらく六課に滞在していただく事になった」
「デバイスの整備を、見てくれたりするそうですので……」

シグナムさんとシャーリーさんが説明をした。

「気軽に声を掛けてね!」

それを受けて、アテンザさんは笑顔で新人たちに言った。

『はい!』
「おし、紹介が済んだことで、さっそく今日も朝練始めるか!」
『はい!』

一通り自己紹介が終わったのを見計らったヴィータが、一歩前に出て口を開いた。










その後、なのはの提案でスバルとナカジマさんの模擬戦が行われた。
結果はスバルの負け。
だが、そこまでのスバルの動きは前より一段と良くなったと言うのが、なのはの話。

「じゃ、皆集合」
『はい!』

なのはの一声でフォワード陣は再び集合を掛けられた。

「せっかくだからギンガも入れたチーム戦、やってみようか? フォワードチーム五人対、前線隊長五人チーム!」
「………え?」

なのはの言葉に、ナカジマさんが目を丸くして固まっていた。

「いや、あのね、ギン姉。これ、時々やるの」
「隊長たち、かなり本気で潰しに来ますので……」
「まずは地形や幻術を駆使してなんとか逃げ回って……」
「どんな手を使っても、決まった攻撃をいれることができれば、撃墜になります」

スバル、エリオ、ティアナ、キャロが、固まっているナカジマさんに順々に説明していく。

「ギンガはスバルと同じくデバイス攻撃ね。左ナックルか蹴り」
「……はい!」
「いや、ちょっと待って、何気に俺まで入れられて――――」
「じゃあ やってみようか!」

俺の問いかけを遮るようにして、模擬戦は始められた。

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