健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~』移転作業進む

こんばんは、TRです。

本日、『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~』の最新話を掲載しました。
これが少しは移転作業が進みました。
とはいえ、まだまだのレベルですが。


それでは、これにて失礼します。

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第30話 降りかかる戦い

「ぶっち抜けぇ!!!」
『Protection,extra!!』
「っぐぅ!!」

ヴィータの突撃に、俺はクリエイトの緊急結界で防ぐがとてつもない圧力に突き破られそうになるのを、必死に堪える。

「はぁぁ!!!」
「あたるかよ!!」

俺に気を取られている隙に、背後から健司が切りつけると言う作戦だったが、失敗したようだ。

「クソッ!!」

健司が地団駄を踏む。
もう作戦は数回も失敗しているのだ。
その数10回。

【次はどうする?】
【”あれ”をやってみてくれるか?】

健司の念話での問いかけに、俺はそう答えた。
すると、健司は顔をしかめた。

【あれは、命中率が低いが……それでもいいなら】

俺は健司の念話に無言で頷いた。

「それじゃ、手筈通りに」

俺は健司にそう告げると、一直線にヴィータの方へと向かった。

「せいや―!!!」
「同じ手に食うかよ!バーカ」

俺の単調な一戦攻撃を躱すと挑発してきたが、乗らないようにする。
何せ、このこれは本気でもなんでもないのだ。
だから徴発されても全く気にもならない。

「そう言ってられんのも、今のうち」

俺ははそう告げると、クリエイトを弓形態にして、ヴィータに向けて構えた。

「行くぞ!!ファィアー!」

弓が数本に分裂して、ヴィータへと襲いかかる。

「ちぃ!!」

俺は矢をコントロールする。
そしてヴィータがすべての矢を躱し切った時だった。

「なっ!!?」

ヴィータの両手両足にバインドが展開されたのだ。

「かかったな」
「くそ!!これが目的かよ」

俺の表情に、ヴィータが気付いたのか、悔しげに唇をかみしめた。
簡単に言うとこうだ。
俺の単調の攻撃で、ヴィータに油断をさせたところで、コントロール可能の矢を数本放ちこっそりと設置したトラップ型のバインドのある位置まで誘導する。
後は見ての通りだ。

「あ、ちなみにそのバインドは対物理、魔力タイプだから、魔法とか身体能力を強化しても無駄だ」

その点も抜かりはない。
だが、これが破られるのも時間の問題だ。
だからこそ、今のうちにやってしまうのだ。

「行くぞ!健司!!」
「おう!」

その手に弓を構えた健司が俺の合図に答えた。

「I am the bone of my sword」
「全てを薙ぎ払うは白銀の光」

俺と健司は必殺技を使う準備を進める。

「偽・螺旋剣!!」
「ディザスト・ブレイカー!!」

健司の必殺技と俺の必殺技は、一つの光の傍流となり果て、バインドで身動きの取れないヴィータを飲み込んだ。
こうして、決着はついた。










「終わりだ。聞かせてもらう、なぜ突然俺達を――――――――」

健司がヴィーを問い詰めようとした時だった。

「うわあああああああ!!!」
「ヴィータ!?」

突然断末魔の様な叫び声をあげたかと思うと、ヴィータはまるで砂のように消えて行った。

『………』

何がなんなのかが分からない俺達は、その場で呆然としていた。

【二人とも!! 大丈夫!?】

そんな時、俺達が耳にしたのは、女性……エイミィさんの通信だった。

「あの、これって一体……」
【それは僕から説明しよう】
「クロノ!?」

俺の問いかけに突然聞こえてきたクロノ(本人曰くそう呼べとのこと)の声に、思わず驚いてしまった。

【実は、闇の書の残滓による結界が確認されている。どうも、蒐集されたもののデータをもとに現れているようだ】
「と言うことは、もしかしてあのヴィータも」
【ああ、偽物だ】

健司の仮定をクロノは肯定した。

【なのは達も対処に向かっているのだが。出来れば君たちも対処に向かって欲しい】
「了解だ(です)」

俺と健司は即答でクロノに答えた。

【悪い。今その近くで巨大な魔力反応を感知した。それと今なのはが大きな魔力を持った人物と交戦中だ。出来ればそっちにも援護に行って貰いたい】
「分かった」
【頼んだ】

クロノはそう告げると、通信を切った。

「闇の残滓による偽物か」
「分かっていても、何だか複雑だ」

俺と健司はそう呟いていた。
いくら偽物だとわかっていても、自分の仲間を攻撃すると言うのは心が痛む。

「それにしても、二か所か」
「二手に分かれて行った方がいいな」

俺と健司はクロノから聞いた情報を整理した。

「俺はなのはの方に行くから、健司はこの近くにいる大きな魔力反応がある場所に向かって貰っていいか?」

俺はしばらく考えたのちに、健司に尋ねた。
それは健司の能力の高さを考えたものだった。

「分かった。しっかりとやれよ真人」
「そっちもな」

俺と健司は互いに軽口をたたきながら、それぞれの場所へと向かっていく。
俺はなのはと交戦中の、大きな魔力反応がある場所へ、健司はこの近くにある大きな魔力反応があった場所へ。
こうして、事件は幕を開けた。

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第29話 真実を話す日

闇の書事件が解決した次の日。

「遅いわよ! 真人!!」
「わ、悪い」

俺は終業式の後、なのはからすずかの家に来るように言われたのだ。
だが、家に戻ったら待っていたのは両親の説教だった。
無断外泊が主な理由だった。
そのため約束の時間に遅れてしまったのだ。
約束の時間に遅れること数十分。
ちなみに、そこにはアリサやすずかはもちろんのこと、健司やはやてとなのは、フェイトさんもいた。

「それで、なんでこんなに来るのが遅いのよ」

俺が座ったのを見計らってアリサが俺に聞いてきた。

「いや、昨日の無断外泊の事でみっちり絞られてたんだよ」
「それじゃ仕方ないわね」

理由を聞いてアリサ達から同情のまなざしが浴びせられた。

「と、ところで、なんで俺は呼ばれたんだ?」
「そうだった、大事な話ってなんなの?」

俺の問いかけに、アリサは思い出したようになのは達に問いかけた。

「うん、昨日の事なんだけど―――」
「あのね、実は私達―――――」

フェイトさんとなのはが話し始めたのは、二人が魔導師であること。
そして二人の出会いだった。










「なるほど」
「魔法なんて漫画の世界だけだと思ってたわ」

話を聞き終えたすずかとアリサが感慨深そうに口にした。
俺としては、信じている二人の方がすごい。

「大体わかったんだけどさ、一ついい?」
「何かな?」

突然聞いてきたアリサに、小娘が質問を促す。

「真人はどうやってその……魔導師とかになったのよ?」
「えっと……それは」

アリサの鋭い質問に、俺は答えられなかった。

【執行人。話してもいいか?】

俺は念のために、執行人に念話で確認した。

【お前自身で決めろ。その者達が信用に足るものであれば、話すといい】

俺の問いかけに、執行人はそう言い放つと一方的に念話を切った。

「真人?」
「あ、ああ。すまない。実はな――――」

そして俺は、魔導師になった経緯を話した。










「何ともまあ、あんたもすごい体験してるわね」

呆れたようなまなざしで俺を見るアリサと、呆然としているすずかの姿があった。

「ヴィータが乱暴してごめんな後で叱っとくさかい、堪忍してや」

はやての目に投資が見えたような気がしたので、俺はあえて触れないようにした。
その後、軽く雑談をしてすずかの家を後にした。










「なあ、真人」
「何?健司」

家が同じ方向なため、一緒に帰っていると、健司が突然口を開いた。

「これからも、お前のそばで、魔法の勉強をして貰ってもいいか?」
「え、でもお前は―――――――」

健司は俺の”転生者だから大丈夫なんじゃ”と言う言葉を遮って健司は話を続けた。

「俺のはただのごり押しだ。でも、真人の方は違う。だから俺も一緒に魔法の事を勉強させてほしい」
「ようやくその気になったか少年よ」

健司が頭を下げると、どこからともなく執行人が姿を現した。

「最後に聞くぞ。僕の訓練はとてもつらいものだ。それでも最後までやりとおせるのだな?」
「ああ」

執行人の問いかけに、健司は執行人の目をまっすぐ見て頷いた。

「よろしい。では、少ししたらお前の方も魔法の稽古をつけてやろう」
「ところで、だ」

俺は一つだけ気になっていることを聞くことにした。

「何だ?真人よ」
「なんで、俺達に見えてるんだ?」

俺の言葉の意味を理解したのか、執行人が答えた。

「お前の力が上がったことで、僕は姿を見せたりすることが出来るようになったんだ」
「なるほど」
「他にも単独での攻撃魔法の行使や、ユニゾンが出来るようになった」

執行人がさらに伝えてくるが、一つだけ気になった単語があった。

「ユニゾンってなんだ?」
「融合のようなものだ。融合することによって戦闘能力などを上げることが出来る。ただし失敗したらただでは済まないがな」

所謂もろ刃の剣と言うものか。

「やり方は?」
「体の一部分を合わせて”ユニゾン・イン”と唱えるだけでいい。あとは行動権を持った方が体を動かす」

執行人は最後に、”まあ、そうそうやる機会はないだろうが”とつぶやいた。
俺としてはかなり残念だが。
そんな時だった。

「ッ!!?これは」
「結界!!?」

突然俺達の周囲に結界が展開されたのか、周囲の風景が変わった。
俺はこの感覚を知っている。
最初のころにヴィータと遭遇するきっかけになった閉じ込めの封鎖領域だ。

「見つけたぞ!」
「なッ!!?」

突然の声に、俺は上空を見上げると、そこには橙色のゴスロリ風のバリアジャケットに身を包んだヴィータの姿だった。

「お前らの魔力、貰っていく!!」

ヴィータはそう言ってツッコんでくる。

「無駄だ!! 熾天覆う七つの円環(ろー・あいあす)!!」

健司が前方に出て片手を前方に掲げ唱えた瞬間、目の前に七枚の花びらが現れヴィータのグラーフアイゼンの攻撃を防ぐ。

「一体何のつもりだ!!」
「うっせぇ!! とっとと倒れろ!!」

健司の言葉に、ヴィータは聞く耳を持たない。

「ああくそ! 真人!! 行くぞ!!」
「了解!!」

そして俺達の戦いは幕を開けたのであった。

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第28話 悲しい終わり

「夜天の書の破壊!?」
「どうして!? 防御プログラムはもう破壊したはずじゃ」

話を聞き終わったなのはとフェイトさんは、ハラオウンさんとユーノを問い詰めていた。

「闇の書……夜天の書の管制プログラムからの進言だ」
「管制プログラムって、なのは達が戦っていた?」
「ああ」

アルフさんの言葉に、クロノが頷く。

「防御プログラムは無事破壊できたけど、夜天の書本体がすぐにプログラムを再生しちゃうんだって。今度ははやてちゃんも侵食される可能性が高い……夜天の書が存在する限り、どうしても危険は消えないんだ」
「だから闇の書は、防御プログラムが消えている今の内に、自らを破壊するよう申し出た」
「そんな……」
「でも、それじゃシグナム達も…」
「いや、私達は残る」

フェイトさんが席を立って身を乗り出した時、シグナムの声がした。

「シグナム!?」
「……防御プログラムと共に我々守護騎士プログラムも、本体から開放したそうだ」
「それで、リインフォースからなのはちゃん達にお願いがあるって……」
「お願い?」

そして俺達はシャマルさんからリインフォースさんの頼みを聞いた。










それから少しして海鳴市のとある丘を、俺と健司になのは、フェイトさんの4人で歩いていた。

「……ああ、来てくれたか」

丘の頂上には、魔導書を手にしたリインフォースが居た。

「リインフォース……さん」
「そう呼んで……くれるのだな」
「………」
「貴女を空に還すの私達でいいの?」
「お前達だから頼みたい。お前達のお陰で私は主はやての言葉を聞く事ができた。主はやてを食い殺さずに済み騎士たちも生かす事ができた……感謝している。だから最後は、お前達に私を閉じてほしい」

リインフォースさんにお願いされたのは、夜天の書を俺達の手で消滅させることだった。

「はやてちゃんと……お別れしなくていいんですか?」
「主はやてを悲しませたくないんだ……」
「リインフォース……」

リインフォースさんの答えに、フェイトさんが悲しげに名前を呟く。

「でもそんなの……何だか悲しいよ」
「お前達にもいずれ解る……海より深く愛し、その幸福を護りたいと思える者と出会えればな」

リインフォースさんはそう言いながら、優しく笑った。
すると後ろから誰かがくる気配がした。
おそらく守護騎士のみんなだろう。

「そろそろ始めようか……夜天の魔導書の……終焉だ」
「……覚悟を決めているんですね。リインフォースさん」

俺は今までの会話を聞いて、リインフォースさんにそう声をかけた。

「……ああ、色々と世話になったな。小さな勇者よ」

リインフォースさんは俺ににっこりと微笑んだ。
その笑顔は、とても美しいはずだったのにとても悲しげではかないものだった。
そして、儀式が始まった。










そして儀式が終盤へと進んだ時だった。

「リインフォース!! みんなー!!」

突然響き渡る声に俺達は、驚いて声のした方を見ると、そこには車椅子に乗ったはやてが、息を切らしてこちらに来ていた

「はぁ! はぁ! はぁ!」
「はやてちゃん……」

なのはとフェイトさんは、はやてが現れたことに驚いていた。

「はやて!」

ヴィータは、はやての元に駆け寄ろうとする。

「動くな!! 動かないでくれ、儀式が止まる」

リインフォースさんに一喝され、全員がその場にとどまった。

「あかん! やめて!! リインフォース止めて!! 破壊なんかせんでええ!! 私がちゃんと抑える!! 大丈夫や! こんなんせんでええ!!」
「……主はやて、良いのですよ」

はやての悲痛な叫びに、リインフォースさんは優しく語りかける。

「いいことない!! いいことなんか、何もあらへん!!」
「随分と永い時を生きてきましたが、最後の最後で私は貴女に綺麗な名前と心を頂きました。騎士達も貴女の傍に居ます。何も心配はありません」
「心配とかそんな……」
「ですから、私は笑って逝けます」
「……ッ!! 話し聞かん子は嫌いや! マスターは私や! 話し聞いて!! 私がきっと何とかする! 暴走なんかさせへんって約束したやんか!」
「……その約束は、もう立派に守っていただきました」
「リインフォース!!」

はやての悲痛な声が俺にはつらかった。

「主の危険を払い、主を護るのが魔導の器の勤め……貴女を護る為の最も優れたやり方を、私に選ばせて下さい」

はやての叫びでも、リインフォースさんの決意は覆らないようだ。

「せやけど……ずっと悲しい思いしてきて、やっと……やっと……救われたんやないか……」

はやてはとうとう泣き始めた。

「私の遺志は貴女の魔導と、騎士達の魂に残ります……私はいつも貴女の傍にいます」
「そんなんちゃう!! そんなんちゃうやろ! リインフォース!!」
「……駄々っ子はご友人に嫌われます……聞き分けを、我が主」
「リインフォース!」

はやてが、リインフォースさんの所にさらに近づこうと、車椅子を勢いよく運転する。

「きゃ!?」

何かに車輪が取られたのか、車いすが転倒しはやては車椅子から放り出された。

「あ……!?」

なのはと俺は思わず駆け寄ろうとしたが、さっきリインフォースさんに言われたのでその場に留まった。

「ひっく……なんで……これから……やっと私が……これから、うんと幸せにしてあげなあかんのに!!」
「大丈夫です、私はもう世界で1番、幸福な魔導書ですから」
「……リインフォース」

すると、リインフォースさんははやてのそばまで歩み寄ると、屈んではやてと目線を合わせた。

「主はやて、1つお願いが。私は消えて小さく無力な欠片へと変わります。もしよければ、私の名はその欠片ではなく貴女がいずれ手にするであろう新たな魔導の器に贈ってあげて頂けますか? 祝福の風、リインフォース……私の魂はきっとその子に宿ります」
「……リイン……フォース」
「はい、我が主」

リインフォースさんは、はやての呼び掛けに優しく微笑みながら応えるとはやてに背を向けて、再び魔法陣に戻った。
そして魔法陣がさらに輝きを増した。

「主はやて、守護騎士達、それから小さな勇者達……ありがとう。そして……さよなら」
「ッ!!」

そしてリインフォースさんの姿は、光の粒子となり消えていった。

「あ……」

上空から何か光る物が落ちて来て、はやてさんがそれを受け取った。

「う……」

こうして、闇の書事件は解決した。

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第27話 その後

「……やはり破損が致命的な部分にまで至っている……防御プログラムは停止したが、歪められた基礎構造はそのままだ……私は……夜天の魔導書本体は遠からず新たな防御プログラムを生成し、また暴走を始めるだろう……」
「やはりか……」

アースラの病室で、リインフォースが自身の現状を話していた。
それを聞いたシグナムは、予想していた事態が的中してしまった事にため息をつく。

「修復はできないの?」

シャマルがリインフォースに尋ねる。

「無理だ……管制プログラムである私の中からも夜天の書本来の姿は消されてしまっている……」

だが返ってきた言葉はかすかな希望を壊すものだった。

「……元の姿が解らなければ、戻しようもないと言うか」
「そういう事だ」

リインフォースの絶望的な答えにシャマルは肩を落としていた。

「主はやては、大丈夫なのか?」
「何も問題はない、私からの侵食も完全に止まっているしリンカーコアも正常作動している。不自由な足も、時を置けば自然に治癒するだろう……」

シグナムの問いかけに、リインフォースが答える。

「そう……じゃあ、それならまぁ、よしとしましょうか」
「ああ、心残りはないな」

シャマルとシグナムは、はやてが助かる事に安堵していた

「防御プログラムがない今、夜天の書の完全破壊は簡単だ。破壊しちゃえば暴走する事も二度とない……代わりに私らも消滅するけど」

ヴィータはそう言って俯いた。
夜天の魔導書の完全破壊……それは、夜天の魔導書から生まれたヴォルケンリッター達の消滅と言う事でもあるのだ。

「……すまないな、ヴィータ」
「何で謝んだよ! いいよ別に……こうなる可能性があった事位、みんな知ってたじゃんか」
「いいや、違う…」
「「「「えっ!?」」」」

リインフォース突然の言葉に、シグナム達の視線が集まる。

「お前達は残る……逝くのは……私だけだ」

そう言い、リインフォースは悲しみを含んだ笑みを浮かべた。


★ ★ ★ ★ ★ ★


宇宙船―フェイトさん達曰く、時空航行船らしい―に到着した俺達は、食堂内の席に座っていた

「それで、どうやって真人君は魔導師になったの?」

目の前にいるなのはが俺に疑問を投げかけてきた。
ちなみに席順は俺の横に執行人、健司。
そして向かいには俺の正面になのは、フェイトさんだ。

「実はだな―――――――」

そして俺は、魔導師になるきっかけを話した。





「そんなことがあったんだ」
「まあ、そういう事だ」

話し終えると、なのは達は茫然としていた。

「でもその転生者って、何なの?」
「一度死んで、強大な力を付加させたりして不正に生まれ変わって来たやつの事だ。そのままにしておくと世界自体が狂うことになる」

執行人の説明に、なのは達は首を傾げていた。
やはりよく分かっていないようだった。

「まあ、それは置いといて。はやては大丈夫なのか?」
「……分からないけど。診断の結果が出るまで――――」

俺がそこまで言いかけると、食堂にユーノとハラオウンさんの二人が入ってきた。

「あ、ユーノ君! クロノ君! はやてちゃんは!!」

なのはの問いかけに、二人の表情は曇っていた。

「落ち着いて聞いて貰いたい」
「実は………」

そしてユーノ達から衝撃の言葉が告げられた。

「闇の書を破壊しないといけないんだ」

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