健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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後書き

初めましての方は初めまして。
それ以外の方はご無沙汰しております。

まずは、あのような終わらせ方ですみません。
元々はどのような構成にするかは考えておりませんでした。
ですが、書いているうちに構成が次から次に浮かんでいくのです。

この作品のコンセプトは次の二点です。

・魔法を知らないものが強靭なる力を手に入れ、強い摩導師になっていく過程を描く。

・転生者=最強と言うおかしな等式を否定し、転生者そのものを否定する。


前者のほうは飛ばし飛ばしだったので、あまり表現できていませんでしたが、後者の方は自分なりにうまくできたかなと思います。

転生者もただの人間です。
なのにどうして能力をもらって練習もせずに”最強”になるのか。
そんな疑問からこのようになったのです。
色々と小説を読んでいるとそう考えてしまうのです。


さて、このようなことは置いときまして、この作品の続編のお話です。
現在、最速で移転準備を進めております


それでは、このような駄作を読んでくださりました皆様に、もう一度深い感謝の心でお礼を申し上げます。


本当にありがとうございました。
これにて、この作品は完結とさせていただきます。

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最終話 すべてを失った時

辺りに広がるのは一面の雪景色。

「はぁ……はぁ……」

そこで俺は息を切らせて倒れていた。
俺の周囲は赤く染められていた。

(なんでこうなったんだろうな)

俺は心の中で何度目か知らない問いかけをした。
そう、それはほんの数十分前の事だった。










異世界での任務を無事に終え、俺たちは帰還していた。

「任務も無事に終わったね」
「そうだな」
「二人とも、気を抜くなよ? 戻るまでが任務なんだから」

俺となのはにヴィータからの喝が飛んできた。
もちろんだが俺たちは気を抜いてはいない。
そんな時だった。

『マスター、前方にアンノウンです!』
「何だと!?」
「あたしも確認した」

クリエイトからの突然の情報に、俺が慌てているとヴィータは前方を見据えていた。
そこから現れたのは、まるでカマキリのような機械が大量に向かってきていた。

「とにかく早く片付けよう!」
「「うん(おう)!!」」

俺の一声に二人は元気よく返事をすると、アンノウンの撃破を始めた。





それは、非常に順調に進んでいた。

「はぁ!!」

剣状のクリエイトを振りかぶりアンノウンを真っ二つにする。

『お見事です。マスター』
「まあ、それほどでもない……って、あれは!!」

俺が見たのは、なのはの背後に迫るアンノウンの姿だった。
そいつは鋭い鎌のようなものをなのはに向けて振り上げていた。

「なのは! 避けろ!!」

俺は大きな声でなのはに警告を出した。


★ ★ ★ ★ ★ ★


「ディバインシュータ―!」

私は、目の前にいるアンノウンを倒しています。

「はぁ……はぁ」

今まで無理をしていたためでしょうか、体が重いです。
そんな時でした。

「なのは! 避けろ!!」

突然真人君の叫び声がしました。
私は振り返ります。

「ッ!?」

そこにはあたしに向かって鎌のような刃を振り上げている、アンノウンの姿でした。
避けようと思っても、体が動きません。

(ここまで、なの?)

私は心の中で諦めた時でした。

「このぉ!!」
「きゃ!?」

私は誰かに地面に弾き飛ばされました。
何が何だかわからない私は、弾き飛ばした人を見るべく、頭を上げました。

「…………え?」

私はそれしか口から出ませんでした。

「おい! 大丈夫かよ真人!!」

私の視線の先にいるのは、アンノウンに体を貫かれている真人君の姿でした。


★ ★ ★ ★ ★ ★


「このぉ!」
「きゃ!?」

俺は、避けようとしないなのはを弾き飛ばした。
自分でも信じられない速さで動けたと思う。
そして俺は………

「グフ!?」

アンノウンの鎌のようなものによって胸を貫かれた。

「おい! 大丈夫かよ真人!!」
「大…丈夫。なの……はを、連れて……かえって」

俺は痛みをこらえてヴィータにそう指示を出した。

「だ、だけど真人が」
「良いから!! 早く!!!」

ためらっているヴィータに、俺は声を荒げた。

「ッ!! すぐ戻るから待ってろよ!!」

ヴィータは何かをわめいているなのはを連れて戻って行った。

「はぁ!!」

俺はクリエイトを振りかぶり、胸に突き刺さったままアンノウンを撃破した。

「がぁ!?」

その時の爆風により、俺は地面に叩き付けられた。
そして、俺はそのまま地面にうつぶせに倒れ今に至るのだ。

(俺、死ぬのか?)

心の中でそう考えていた。
もう体の感覚がない。
寒いのかも、痛いのかもわからなかった。

「せめ……て、なのは…に…好き……だって言い…たかった…な」

心残りであることを話しながら、俺の意識は完全に闇へと落ちて行った。


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第46話 動き始める物語

どうも、山本真人です。
あれから2年たち、俺は二等櫛から空曹長にまで昇進しました。
まあ、あれから数多くの任務に就いているからだけど。

【山本空曹長、北3キロ先にターゲットです】
「了解!」

通信から、女性の声で情報が入った。
今日の任務は山奥でロストロギアを不正に取引する者が出るとの情報が入ったので、その取引をする人たちの身柄を拘束するというものだ。

『マスター、見つけました』
「おっと」

クリエイトからの言葉に、俺は上空で止まると真下にいるであろう人達に声を上げた。

「そこにいる人たち。あなた達のやっていることは犯罪です。大人しく降伏してください。そうすれば弁護の機会があります。もし抵抗する場合はこちらも相応の対応をいたします」

俺はいつもこのように勧告するようにしているのだ。
一応忠告するのも俺なりの慈悲だと思うからだ。

「誰がするかよッ!!」
「っと! 降伏の意思なしと確認。実力行使で行動を止めます!」

俺の元に放たれた誘導弾を軽くかわしてそう宣言すると、俺は剣状のクリエイトを弓に変える。

「ブレイクイヤー・マルチショット!」

俺は矢を10発装填すると、それを犯罪者たちに向けて何の戸惑いもなく放った。

「「ぎゃあああああ!!!」」

下にいた人たちの断末魔がしたけど、非殺傷設定だから大丈夫。
………たぶん。

「こちら山本。二人の身柄を拘束しました。これより本部に帰還します」
【え、ええ。了解しました。あと、レジアス中将がお呼びですので、ご帰還されましたら至急向かってください】

俺は通信の女性………オーリス三佐に返事をすると、二人を引っ張って地上本部に戻った。










「失礼します。レジアス中将」
「うむ、入りたまえ」

本部に帰還した俺は、言われた通りレジアスさんの元を訪れた。
目の前にいるいかついおじさんが、俺の直属の上司にもあたるレジアス・ゲイズ中将だ。

「さて、今回の任務だがご苦労であった。少々あの二人二は刺激が強すぎたようだが」
「すみません。忠告はしてあるので、それに応じなければ徹底的にぶっ潰せが自分のモットーですので」

苦虫を潰した様子で切り出してきたレジアスさんに、俺は素早く頭を下げて言い訳がましいことを口にした。

「いやいや、別に攻めているのではない。君のおかげで検挙率が上がり、再犯率も少しではあるが下降の兆しを見せた。逆にうれしいぐらいだ」
「恐縮です」

どうでもいい話だけど、この地上本部の検挙率は前から低かったらしいのだが、俺がここに来てからそれは少しずつ良くなっていき、治安も良くなり始めているらしい。

「私は、希少能力(レアスキル)持ちは嫌いだ。だが、君のような逸材は嫌いではない。そこでだ、山本空曹長に休暇を与える」
「休暇……ですか?」

俺はレジアスさんの突然の宣告に、驚いた。

「ああ、ここ最近ずっとオンシフトだったからな。たまには体を休めると良い」
「ありがとうございます」

俺は頭を深々と下げてお礼を告げた。
正直な話だが、最近休みが欲しいなと思っていた頃なのだ。

「話は終わりだ。下がりなさい」
「失礼します」

俺は、レジアスさんに一礼すると部屋を後にした。










「山本空曹長~!」
「ん? アリス二等陸士、どうしたんだ?」

部屋を出ると大きな声で俺を呼びながら駆け寄ってくる腰まで伸びているほどの長い青髪の少女がいた。
名前はアリス・アルフォード。
俺が管理局に入局した翌年に配属となった少女で、俺の初めての部下だったりする。
俺はアリスと呼んでいる。

「あの、お話ってなんだったんですか?」
「ああ、しばらく休暇だと」

俺に聞いてくるアリスに、俺はそのまんま答えた。

「休暇ですか~。いいですね」
「悪いな、アリスだけ働かせて」

俺が謝るとアリスは「いえいえ、好きでやっていることなので」と言ってくれた。
彼女とはたまにタッグを組んで戦場に出ることがある。
魔法の才能もなく、端から見れば俺の足を引っ張っているようにも見られるが、実際は俺にとっては最高のサポート要因でもあるのだ。
さらには俺が多忙でデスクワークが出来ないときは彼女が代わりにやってくれたりと、感謝してもしきれないのだ。

「それでもだ。いつもありがとな」
「いえいえ~」

俺とアリスが立ち話をしていると視界の隅に見知った人物を見たような気がした。

「あ、悪い、俺急用を思い出したんだった。ちょっと行ってくる!」
「あ、はい。お気をつけて」

俺はその人物の歩いて行った方へと走って行った。










しばらく走ると、すぐにその人物を見つけた。

「なのは!」
「あれ? 真人君、珍しいねここで会うなんて」

目の前にいた少女……なのはは俺を見ると驚いた様子で近寄ってきた。

「まあな。こういう事もあるさ」

俺はそう答える。
あの日から俺は彼女の俺の気持ちを打ち明けようとしたが、どうにも言えずじまいだった。

(今日こそは)

「あのさ、なのは」
「ん? 何かな、真人君」

俺は意を決して俺の気持ちをなのはに伝えようとした。

「俺さ、なのはの事が――――」
「なのは、そろそろ時間………って真人!? 久しぶりだな」

俺の告白を遮って表れたのは、管理局の制服に身を包むヴィータだった。

「………ああ、久しぶりだな。ヴィータ。ところで、二人とも任務だったりするのか?」
「ああ、と言っても今日は調査任務だからそんなに大変じゃないんだけどな」

俺の問いかけに答えるヴィータ。

「ついででいいんだけどさ、俺も同行してもいいか?」
「は? 悪くはねえがよ、大丈夫なのか?」

なんで俺はこの時そう口にしたのか、理由は全く分からない。
でも、そうしなければいけないと、俺の何かが感じ取ったのかもしれない。

「ああ、ちょうど今日から休暇なんだ。ここで会ったのも何かの縁だし、俺も手伝うよ」
「………分かった。それじゃよろしくな」

しばらく考えたのち、ヴィータはそう言って同行を許してくれた。

「あ、なのは」
「何? 真人君」

俺は、歩き出そうとするなのはを引き留めた。
今想いを告げようとしたが、任務に支障が出るといけないので、やめることにした。

「この任務が終わったら、話したいことがあるんだけどいい?」
「うん、良いよ。頑張ろうね真人君」

俺はなのはの言葉に頷くと、ヴィータの元に駆けよって行く。
そして、俺達は異世界での調査任務を遂行するのであった。

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第45話 所属部隊

どうも、山本真人です。
かれこれ訓練学校に行ってから半年がたちました。
普通は半分の三か月でいいらしいけど俺の場合は通える時間にも限度があったので、この長さになってしまいました。
おかげで両方の学校との両立が難しくて仕方がありませんでした。
そんなこんなで、俺は訓練校を卒業することが出来ました。
この後にあるのは所属を決めることです。
一番一般的なのは陸士部隊辺りらしいです。
それ以上に素質のあるものは空戦魔導師や教導隊、他には首都防衛隊や航空隊も視野に入る。
でも、そう言う人のたいていの場合は本局の方に引かれてしまうのが実情らしい。

「真人、今日も届いてるわよ」
「ま、また!?」

それ以前に困ったことが一つあった。

「またスカウト状か。これで10通目になるんじゃないのか?」
「すごいな真人は。期待の新人だな」

呆れた風に俺の元に届いたスカウト状を見る執行人と、嬉しそうに喜んでいる父さんだった。
そう、卒業してからと言うものの、毎日のように色々な部隊からスカウト状が届く。
ここで、所属部署の決定について書きたいと思う。
訓練校の卒業が決まると、管理局の各部署で卒業予定の人物の詳細なデータが開示される。
そのデータをもとに、各部隊が引き抜きたい人物の住んでいる場所にスカウト状を送るのだ。
それを見た人物は、所属部署希望用紙に行きたい部署名を書き込んで提出する。
これで所属部署は決定となる。
もちろんその後に直接その部署の人と会って、面接の様な事をするらしい。

「ところで、真人はもう行くところは決まってるのか?」

そんな中、執行人が突然聞いてきた。

「まあ、一応は」
「そうか」

俺の答えに執行人はそう呟くと目を閉じて何も言わなかった。

「そう言えば執行人はどこに行くんだ?」
「僕か? そうだな………考えておこう」

俺の問いかけに執行人はあいまいな答えをした。
実は執行人にもスカウト状が届いているのだ。

「あ、言っておくけど俺と同じ部署にしないで、行きたい部署を選んでよ」
「………心得た」

少しの間が不安を掻き立てるが、俺は執行人の答えを聞くと、どこに行こうかと考えるのであった。















そして卒業から二か月後。

「失礼します」
「入りたまえ」

俺は管理局の地上本部へとやって来ていた。
それはある部署の面接を受けるためだ。

「山本真人二等空士です」
「わしは、ここの部隊長でもある―――――」

こうして面接が始まった。















名前:山本 真人
階級:二等空士
魔導師ランク:SSS-
所属:管理局地上本部 首都防衛隊

名前:井上 健司
階級:三等空士
魔導師ランク:S+
所属:管理局 執務官補佐

名前:執行人
階級:二等空士
魔導師ランク:測定不能
所属:管理局 執務官(補佐は健司)

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第44話 人生の転機

天国と地獄を味わった日から数日後。

「フェイト、この後用事とかある?」

俺は放課後になると、フェイトに声をかけた。
今では、少しではあるが仲良くなって呼び捨てで呼んでいる。
男子達の視線が怖いが……

「え? ないけど……どうしたの?」
「それじゃ、フェイトの家にお邪魔してもいいか?」
「ええ!?」

俺のお願いに、フェイトが顔を赤くして声を上げた。

「あれ? もしかしてまずいかな?」
「う、ううん! まずくなんてないよ。大丈夫だよ!! それじゃ行こう、早く行こう!!」

フェイトはなぜか早口で叫ぶと俺の腕を引っ張って教室を後にした。

(俺、地雷踏んだか?)

内心でそう思いながら、俺はフェイトの住む家まで向かった。










「な、何だ……リンディさんに用事があったんだね」

マンションに到着した俺は、事の次第を目を見開いて驚いている女性と、その横にいるハラオウンさん………本人曰く、クロノに説明した。

「そう、あなたが真人君ね。私はリンディ・ハラオウンよ」
「前にもあっているだろうけど、クロノ・ハラオウンだ」
「山本 真人です」

まずは自己紹介をする。

「それで、私にお願いって何かしら?」
「はい、その……管理局に入れさせてください!!」

俺はそう叫ぶと頭を下げた。

「あ、えっと……とりあえず頭を上げて」

困惑したようなリンディさんの声に、俺は頭を上げた。

「ちょっと驚いたわ。私の方からも管理局に入ってくれないかを、聞こうとしていた矢先なんだもの」
「それって、もしかして」

俺の予想にリンディさんは笑顔で頷いてくれた。

「大歓迎よ」
「あ、ありがとうございます!!」

俺はリンディさんの言葉に、思わず大きな声でお礼を言ってしまった。

「ただ、問題があるのよね……」
「え?」

リンディさんが言う問題それは………










「――――と言う事です」
「真人が」
「魔法使い!?」

今いるのは俺の家のリビングだ。
リンディさんの説明に、父さんたちはしわを寄せて驚いていた。
そう、問題と言うのは父さんと母さんへの説明だった。
俺はリンディさんにお願いをして、話し合いの場を設けて貰ったのだ。

「何かの勘違いじゃないんですか? そんな魔法だなんて、小説じゃないんですから証拠を見せなさい、証拠を」
「いいえ。その証拠に……真人君」

信じられないと言った様子で反論する母さんに、俺はリンディさんに言われるがままに片手を上空に向けてかざした。
俺がやるのは、魔法の中でも基礎中の基礎の魔法球の生成だ。
意識を集中すると、俺の手の上に銀色の魔力球が生成された。

「これは……」
「………」
「これでご納得いただけましたか?」

目を見開かせて驚く父さんたちに、リンディさんはそう問いかける。

「で、ですが! 管理局に入れるなんて反対です!! そんな訳の分からない所に息子を行かせるわけにはいきません!! あなたもなんとか言ってください!!」
「……真人、管理局とやらに入ると言うのはお前が本心から望むことなのか?」

父さんの問いかけに、俺は無言で頷いた。

「そうか………ならば俺は構わない」
「あなた!?」

父さんの意見に、母さんが信じられないと言った様子で叫ぶ。

「これは真人が決めたことだ。人様の迷惑にならないのであれば、それを快く見守るのが親と言うものだ」
「父さん」

俺は、父さんの言葉に、思わず感動してしまった。

「だがしかし! 真人は小学生だ。彼の本文は勉学であり、それを疎かにしないように配慮するというのが最低の条件だ。中学を卒業した後は好きにするといい」
「分かりました。それでは、今後の事についてご説明します」

そしてリンディさんから今後の経緯について説明された。
まずは俺は訓練校に入れられるらしい。
これに関してはうまく学校の方と両立すると言う事で決まっていた。
早ければ3,4か月で卒業し、入局できるとのことだ。
入局した際は所属する部隊を決めるらしい。

「それでは、これで失礼します」

全ての説明を終えて、リンディさんは家を去って行った。

「それにしても、真人が最近家を抜け出したりすることが多いと思ったら、そういう事だったのね」
「う、ごめんなさい」

俺は母さんに思わず謝っていた。

「それよりも、誰もいない部屋から時より音がしているのだが………それもお前の魔法とやらか?」
「いや、それは多分……」

父さんの言葉を俺は否定した。
魔法と言うよりは部屋に住まうものの仕業だろう。

「それは僕の原因だな」
「誰だ!!」

突如として姿を現した執行人に、父さん達が敵意むき出しで睨みつける。

「僕の名前は執行人だ。お前らの後ろにいる人物を支援する使い魔のようなものであり、魔法の師匠だ」
「ほ、本当なの? 真人」

俺は母さんの剣幕に押されながら、頷いて答えた。
「それよりも、出てきて良かったのかよ?」
「お前が魔法について話していた。ならばこの僕が隠れる必要もないだろ。それにこれからは堂々としていられるしな」

彼の場合後者の方がもっともな理由だと思うのは、俺だけであろうか?
ともあれ、こうして執行人も家族の一員として迎えられ魔法の事を認めて貰えたのであった。










但し、執行人が両親に認められるのに一週間ほどはかかったと言っておこう。

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