健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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執筆予定作品

こんばんは、TRです。

今回の巡回執筆で執筆する予定の作品は以下の通りになります。
執筆開始まで今しばらくお待ちください。

・DOG DAYS~誤召喚されし者~
・魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~RB

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『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~RB』&『魔法少女リリカルなのは~失った力~』最新話を掲載

こんばんは、TRです。

本日、『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~RB』の最新話を掲載しました。
早速の第1話ですが、踏み台転生者が登場しました。
はい、彼です。
色々と話がぶっ飛んでいるようにも思えますがA'sからのスタートで元々の始まりは無印からのため、そこの経緯があると思っていただけると幸いです。

さらに『魔法少女リリカルなのは~失った力~』の方も掲載しました。
移転作業もこちらは半分を超えました。
あと少しで全作移転作業が完了します。
頑張っていきたいと思います。


それでは、これにて失礼します。

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第19話 激突する二人

「アクセルシュート!!」
「っと! ライトフレイヤ―!!」

なのはのアクセルシュートを躱し、なのは目がけて矢を5本射る。

『protection』

レイジングハートにより自動展開されたシールドに、俺の射た矢が激しくぶつかり合う。
なのはは、それを上空に移動して躱そうとするが、俺のライトフレイヤーは追尾能力もあるのだ。
よって、無駄だ。
そう思った瞬間だった。
魔法弾によって、矢は真っ二つにへし折られた。

(なるほど、俺が躱したのを防御として使ったのか)

俺は即座に納得すると、次の手を打つ。
だが……

「甘いよ、真人君」
「ちぃッ!」

俺に迫ってくるのは、5発のアクセルシュート。

「シールプロテクション!!」

俺は慌てて防御魔法を展開する。

「ッく!」

言葉には表しがたい圧力が、俺を襲う。
なんとかそれに耐えきれた俺だが、相手は待ってくれなかった。

「ディバイン、バスター!!!」
「ッげ!?」

なのはの十八番である『ディバインバスター』が俺に向けて放たれた。
シールプロテクションを展開する余裕もなく、俺はとっさにクリエイトを杖形態に戻すと前方……迫りくる桃色の砲撃の方へと掲げた。

「神性典・第1章、転輪せし円陣!」

俺の目の前に白銀の円が展開する。
それと同時に、ディバインバスターが円に触れた。
その次の瞬間、俺に迫っていたディバインバスターはなのはの方へと方向を変え向かって行く。

「なッ!?」

その光景に、なのはは驚きを隠せ無かったようだ。
だが、それでも経験によりなのははシールドを展開して防御する。
その為に土煙が立ち上がる。

「もう終わりにしないか?」

土煙が晴れかかった時、俺は何はにそう切り出す。
さっきはああも言ったが、実の所仲間同士と争うのは嫌なのだ。
其れゆえの停戦勧告であった。
だが………

「馬鹿にしないで!!!」

なのはの答えは、NOであった。
俺は致し方ないとばかりに、矢を射ようとした時だった。

「な、バインド!?」

突然の桜色のバインドに、俺は両腕両足を大の字に拘束された。
そして大きな魔力の流れを感じた終えが、恐る恐るその方向を見ると、ものすごく巨大な桜色の魔力球が出来つつあった。

「まさか、あれは………」

俺はそれに見覚えがあった。
彼女を白い悪魔とまで言わしめた要因の一つにして、彼女の必殺技。
その名も

「スターライト・ブレイカ―!?」

であった。


★ ★ ★ ★ ★ ★


「あれはまずいぞ!」
「いくらなんでもあんなのを食らえばただじゃすまないよ!!」

なのはが展開する『スターライト・ブレイカ―』を見た二人が慌てふためく。
その中、俺は魔力で構成した弓に、真人から渡されていた矢をセットしていた。

「執行人、四人を俺から離して」
「了解」

俺の頼み事に、執行人は四人を俺から少し離れた端の方に移動させた。

「何をするんですか、執行人さん!」
「お前達はそこから動くなよ? 死にたくなければな」

俺は徐に上空のやや浅いところに狙いを定めると、矢に魔力を注ぎ込む。
そして俺は、真人から矢を渡された時の事を思い起こした。










それは今日の朝の事であった。

「何だよ? これ」

俺は先が赤い矢を受け取りながら尋ねた。

「それは魔導師の能力を完全に消す”魔導殺し”の矢の効果を弱らせたものだ」
「大丈夫なのか?」

俺は真人の説明に少しばかり不安になる。

「大丈夫だ。その矢は着弾した場所から半径5キロ圏内で発動中の魔法を停止し、魔導師については強制パージされる」
「だけど、どうしてこんなものを俺に?」

俺は疑問に思ったことを真人に投げかける。

「もし、俺が仲間と争うようなことになったら、これを使って欲しい」
「それって、まさか」
「俺もそういう事は避けたい。だが、万が一にもそうなった時の保険だ」

俺は真人の言わんとすることが理解できた。
この先、なのはの魔王降臨があったはずだ。
とすれば、それを止めようと真人が出でば戦いに発展するのは否定できない。
だからこそ、俺はその矢を受け取った。
そして、今に至るのだ。










(出来れば、解決してくれればいいんだけど)

俺は、そんな事を考えながら魔力を注ぐのであった。


★ ★ ★ ★ ★ ★


(どうしたものか)

俺は必死に考えをめぐらす。
今俺は両手を拘束されている。
今からバインドを壊そうとしても、発射までには間に合わない。
同じ理由でシールドなんてものも神のようなものだ。
だとすれば……

(あれしかないか)

それは、神性典の第2章に当たる『無を促す光の環』だ。

(これ、前は出来なかったんだけどな)

そう、この神性典は執行人が扱える物で、本来は俺には扱うことは不可能なのだ。
しかし、なぜか俺はそれの第2章までを扱うことが出来るようになってしまったのだ。

(どうしてだろう?)

そんな事を思っていた瞬間だった。

「スターライト……」

どうやら魔力のチャージが完了したようだ。
と言うより、でかいな。

「ブレイカ―!!」

そしてとうとう放たれた。
俺に向かってくる収束砲。

「神性典・第2章、無を促す光の環!!」

そして俺は、神性典を行使した。
膨大な魔力が俺の中に入り込んでくる。

「ッぐ!?」

その膨大な魔力量に、俺は顔をしかめる。
いくらなんでもこれはかなりきつい。
俺は、必至に意識を保とうとする。
未だに、なのはの込めた魔力量の半分も吸収していない。
魔力は確かに必要だが、莫大な量の魔力は本人を傷つける刃となるのだ。

(もう………限界)

俺は、重圧に耐えきれなくなったため、技を止めた。
魔力の吸収は止まったが、残された4割弱の魔力で構築された収束砲は『ディバインバスター』へと姿を変え、俺へと向かってきた。
俺はそのまま意識を手放してしまった。
その際に俺が見たのは、赤い矢によってすべてが消去デリートされる光景だった。

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第23話 過去(前編)

それは6年前の事だった。

「……ん」

俺は唐突に目が覚めた。

(あれ?)

俺が疑問に思ったのは起きたのに目の前が真っ暗なこと。
夜だと思ったが、周りの喧騒からしてそれは違うと分かった。
そして次は腕が動かくのに足が動かないこと。
そこで俺は気付いた。
俺は色々な物を失ったのだろうと。
それは体の自由だ。
もう俺は人の顔を見たり動いたりすることはできない。
不思議と、悲しみなんてなかった。
いや、悲しむことが出来なかったと言うのが正しいのかもしれない。









その後医者に診て貰って言われたのが、両目の失明と下半身不随であった。
医者曰く、リハビリをする予定だが、しても回復する見込みがないとのこと。
まあ、目が見えないのにどうやってリハビリをするんだって話だが。
そして俺は2年間眠り続けていたらしい。

(どうしたものか)

俺はこれからどうしようかと考えていた。
それから数週間後。
目が見えない、下半身不随の生活に慣れてきた俺は、いつものように垂れ流し状態のニュースを聞いていた。
そんな時、人が入ってくる気配がした。
しかも俺のベッドの真ん前で立ちどまっている。

「誰?」
「………真人、見舞いに来たぞ」

俺の問いかけに答えたのは、声色からして健司だった。
健司はゆっくりと俺の横に移動すると、そこにあったパイプいすのようなものに腰かけた。

「どうだ? 調子は?」
「ああ、もう最高だよ。医者も完治まであと少しだって言ってたし」

俺は健司の問いかけに笑顔で答えた。
ただ、自分でも笑顔なのかは分からない。
体の節々に痛みは残るものの、日常生活が出来るほどには回復したと言うのが医者の話だ。

「まあ、女性を守ったんだから名誉ある傷だよ」
「ッ!」

俺の言葉に、健司は息をのむと逃げるように去って行った。

「………やれやれ」

俺はそんな健司に、呆れが半分相変わらずさが半分の気持ちでつぶやいた。
その後、退院するまで健司はお見舞いに来ることはなかった。

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第20話 緊急出動と深まる溝

俺の意識が戻ると、場所を確認するために目に魔力を通す。

「ん……」

視力を取り戻した俺が見たのは、無機質な天井だった。
そして周りを見渡して、置かれている器材から医務室であることが分かった。
医務官であるシャマルがいないことから、用があった出ているのだと解釈した。
上半身を起こして、腕の力でベッドの端の方に移動すると、壁に掛けられていた黒いステッキを手にベッドから起き上がった。
ベッドメイキングをしている最中、出入り口のドアが開く音がしたので振り返ると、そこには健司の姿があった。

「お、目が覚めたみたいだな」
「ああ、おかげさまでな」

健司の言葉に、俺はそう答えるとベッドメイキングを続ける。

「シャマルが怒ってたぞ、魔力回路に負荷をかける戦いしていたからな」
「げッ!? こりゃ後でお説教だな」
「ははは、諦めろ」

俺の表情を見た健司が笑いながらそう言う。
他人事だと思ってるな。

「ところで……だ」
「………こいつの事か?」

健司の声色がいつになく真面目なものになったので、俺はその内容に検討を付け親指で俺の横……カーテンがかかっている場所を指した。
おそらくそこにはティアナがいるはずだ。

「それもあるが、あの後の事を説明しないといけないだろ」

健司の言葉に納得しながら、俺は事の顛末を聞いた。
まず、あの後魔導殺しもどきの矢によって、強制解除に成功した。
ただ俺とティアナの場合は気を失っていたため医務室に運ばれた。

「なのはかなり思いつめてたぞ。自分のせいでお前に怪我をさせたってな」
「………」

俺は健司の言葉に、何も言えなかった。
健司の言葉の裏には、話し合えと言っているのは丸わかりだ。
そして俺は居た堪れなくなり、医務室を後にする。
空模様からもう夕方だろう。
俺は屋上に移動すると、オレンジ色に染まる空を見上げていた。










それからどのくらいの時間が経ったのか、もう辺りは真っ暗だった。
そんな時、アラートが鳴り響いた。

「こんな時に緊急出動かよ」

俺は愚痴りながら、ロングアーチのいる管制ルームに向かった。










「航空Ⅱ型、4機編隊が3体、12機編隊が1体」
「発見時から変わらず、それぞれ別の場所で旋回機動中です」

どうやらガジェットが現れたようで、モニターにはただぐるぐると同じ場所を旋回しているガジェットの姿が映し出されていた。

「場所はなんにもない海上。レリックの反応もなければ、付近には海上施設も船もない・・・」
「まるで撃ち落としに来いと誘っているような……」
「そやね……」

ロングアーチの副官であるグリフィスさんの言葉に、はやても頷いた。
確かにそう言う印象も持てなくもない。

「テスタロッサ・ハラオウン執務官、どう見る?」
「犯人がスカリエッティなら、こちらの動きとか航空戦力を探りたいんだと思う」

はやての問いかけにフェイトが答えた。

「この状況ならこっちは超長距離攻撃を放り込めば済むわけやし……」
「一撃でクリアですよ」

突然はやての横から出てきたリインが、元気いっぱいに答える。

「うん。でも、だからこそ奥の手は見せないほうがいいかなって」
「まあ実際、この程度のことで隊長達のリミッター解除いうわけにもいかへんしな……」

確かにわざわざ相手がこっちの戦力を見たいと思っているのにそれに乗る必要もない。

「高町教導官と山本二等空佐はどうやろ?」
「こっちの戦力調査が目的ならなるべく新しい情報を出さずに今までと同じやり方で片付けちゃう、かな」
「俺も同じく。相手の思惑に乗る必要もないだろうし、今まで通りにやることが一番かと」

俺となのはは、お互いに意見を述べる。
そしてはやてはグリフィスさんと頷くと

「それで行こう」

そう指示を出すのであった。










場所は変わってヘリポート前。
そこには部隊長を除く隊長陣と、フォワードたちの姿があった。

「今回は空戦だから出撃は私とフェイト隊長とヴィータ副隊長、山本二等空佐の四人」

健司は念のためと言う事で、この場に残ってもらうことにした。

「みんなはロビーで出動待機ね」
「そっちの指揮はシグナムだ。指揮を頼むぞ」
「「「はい」」」

なのは達の言葉に元気よく返事をするフォワードだったが、ティアナだけは浮かない様子であった。

「あぁ、それからティアナ……ティアナは出動待機から外れてとこうか」
「えっ……!?」

それを見たなのははティアナに出動待機からの除外を伝えた。
確かに今の様子では、任務に出たところで彼女を命の危険にさらすことは目に見えている。

「その方がいいな。そうしとけ」
「今夜は体調も魔力もベストじゃないだろうし……」

ヴィータもそれに賛同し、なのはは理由を口にする。

「……言うことを聞かない奴は、使えないってことですか?」
「はぁ……自分で言っててわからない? あたりまえのことだよ、それ」

ティアナの言葉に、なのはは表情を厳しくして答える。

「現場での指示や命令は聞いてます。教導だって、ちゃんとサボらずやってます。それ以外の場所での努力まで教えられたとおりじゃないとダメなんですかっ!?」

ティアナは涙をにじませながらなのはに詰め寄るが、言っていることに俺は納得も出来ない。

「私はなのはさんや山本二等空佐たちみたいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、キャロみたいなレアスキルもない。少しくらい無茶したって、死ぬ気でやらなきゃ強くなんてなれないじゃないですかっ!?」

俺は我慢の限界を超えて右手を強く握りしめるとティアナの方に向かう。
そんな時、鈍い音が響いた。
その音の主は……

「健司?」

右手を振りかぶっていた健司だった。

「餓鬼の駄々に付き合うから付け上がる。出撃するものはすぐに出撃しろ。ヴァイス陸曹、もう行けるか?」
「乗り込んでいただけりゃあ、すぐにでも」

健司の問いかけに、ヴァイスはヘリから顔を出して答える。

【こっちは任せておけ】
「三人とも、ここは井上一等空尉に任せて出撃しよう(分かった)」
「あ、ああ」
健司の念話に答え、俺達はヘリに乗り込んで出撃するのであった。

(それにしても、健司があそこまで怒った顔、初めて見たな)

俺は、向っている道中、そんな事を思っていた。

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