健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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『魔法少女まどか☆マギカ~革命を促す者~』最新話を掲載

ご無沙汰しております。

久しぶりではありますが、移転作業を進めてみました。
この作品も9割移転作業は完了し、あと少しで移転作業は完了となります。
ちなみに、この作品は黒歴史と化している状態ですが、それを含めて私という存在だという解釈で公開しています。
なので、誤字脱字以外のアドバイスは、修正等はせずに今後の執筆で参考にさせていただきます。
ご了承のほどをお願いします。


それでは、これにて失礼します。

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外伝 悲劇の報酬(前)

それは、俺が体験した正直話したくもない思い出だ。
しかし、これを話さなければ俺は前には進めない。
なので、今あの悲劇の事件を話そうと思う。










それはとっても暑い夏のある日。
俺とまどかにさやか、そして杏子にマミさんになぜかキュウベぇは暁美さんの家を訪ねていた。

「で、これはどういう事かしら?」

しかし当の本人は顔をしかめてこっちを睨んでいるが。

「ごめんね、ほむらちゃん」
「まあまあ、そう怒らない怒らない」
「心が狭いと思われるぞ」

そんな暁美さんに、まどか達が必死に宥める。

「………まあいいわ。大したおもてなしは出来ないけれど」
「大丈夫だって、おもてなし用の物はこっちで用意してるし」

そう言ってさやかが持ち上げたのは、本日の目玉商品だ。

「………何よそれ?」
「何って、ケーキに決まってんじゃん。あんたそんな事も知らねえのか?」

呆然とした表情を浮かべる暁美さんに、杏子が呆れた様子で問いかけた。

「そんなことは知ってるわ。どうしてケーキだけなのかと聞いてるのよ」
「それは、渉君へのお礼っていう事で……」

そう、実はこのケーキは前にまどかと取引をした際の報酬なのだ。

「それで、みんなも一緒にと言うことになって、ケーキが1ホールになったの」

いや、マミさん。
貴方最初これを2ホール買おうとしてませんでしたか?

「だって、渉君は神様だから1ほーるだと不満足ではと思って」
「心を読むな!!」

そんな俺達のやり取りを見ていた暁美さんがため息を一つ。

「外で騒がないで。中に入って頂戴」
「お邪魔します」
「お邪魔するよ」
「「「お邪魔します」」」

こうして俺達は暁美さんの家へとお邪魔した。










「全員お茶でいいわね?」
『大丈夫(です)!!』

暁美さんの問いかけに全員が答えた。
約一人が「紅茶の方が良かったのだけど」とつぶやいていた気がしたのだが、それは聞かなかったことにした。

「あ~暁美さん。お茶、一人分追加」
「どういうこと?」

俺の突然の追加要求に暁美さんが怪訝した様子で問いかけてきた。

「………こういう事だ」
「なるほどね」

俺の視線の先を辿った暁美さんが納得したようにつぶやいた。
俺の視線の先にあったのは………

「あれって……」
「魔女!?」

そう、魔女だった。
しかも可愛らしい人形のような姿をした。
ちなみに名前はシャルロッテだ。
何でもマミさんを救った時の魔女らしい。

「なんでここに魔女がいるんだよ!!」
「あ~、それはだな簡単に言うと、俺の使い魔のようなものになったからだと思う」

俺は頬を掻きながら説明した。
いや、そもそも使い魔と言う表記は正しいのか?
俺は神だぞ?
そりゃ確かに俺は堕天使だと自負はしているが。

「ほ、本当に何でもアリだな。お前は」
「あ、あははは」

そんな事を話していると、暁美さんが赤い顔をして戻ってきた。

「渉、神剣を貸してくれるかしら?」
「は? 別に構わないんだが、何に使う気だ?」

突然の神剣の要求に俺は問いかけながら神剣を具現化する。

「その……ケーキを切り分けるために」
「はぁ!? あんた包丁とかはないのかよ?!」

俺の驚いたような言葉に、暁美さんがこくんと頷く。
まさかの事態だ。
いや、普通はあるはずなんだが。

「暁美さん、つかぬ事を聞くが、あなたいつも何を食べてる?」
「え? 主に健康食品やサプリメント――――」
「それはいかん! 色々とダメだ!!」

暁美さんの答えに、俺は思わず叫んでいた。

「食事! それは神が与えた極上の時間!!! そんな最高の一時が健康食品なんてダメだ!! 暁美さんにはこの至福の時間を俺がみっちりと教える!!」
「わ、渉君。別人みたい」

俺の言葉を聞いている間、まどか達はそんな事を言っていたそうな。

「それじゃ、俺と暁美さんとでケーキを切り分けるから、他のみんなは食器の用意と化をお願い」
『分かった(よ)(わ)』

そして俺は全員に指示を出して、それぞれの役割を果たすためにリビングを離れた。
それからしばらくして、テーブルの上に目玉商品のケーキを置いといて、俺と暁美さんとで外の方に箱を捨てに
その時、ケーキの前に、一つの”影”があったそうな。










そして、俺達がリビングに戻った時、目の前に広がっていた光景は………

「ええええ!!?」
「な、な、なッ!!?」
「ケーキが」
「ない!?」

何もない”お皿”だった。

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後書き&今後のことについて

改めて、初めての方は、初めまして。
それ以外の方はご無沙汰しております。
駄文の執筆者、TRです。

この度は、本作『魔法少女まどか☆マギカ~革命を促す者~』を読んで頂きありがとうございました。
これにて本作は完結となります。
とは言ったものの、いまだに不完全燃焼と言う心残りがあります。
ですので、この場を借りてもう少しだけ続かせて頂こうと思います。

これより先は外伝や、幕間などの本篇では書くことのできなかった話を書いていこうと思います。
サブタイトルに『外伝』と言う明記がされていた場合は、一種のネタであり、本篇とは全く関係のない話です。
続いて『XX.5話』などと言った話数が記されている場合は、諸事情により本篇で書くことの出来なかった話となります。

本篇は完結しましたが、まだまだ幕間のほうは続いていく予定です。
また、最後まで見てくださるといいことがあるカモ?

おそらく外伝や幕間の数は10にも行かない可能性がありますが、完結までのしばらくの間読んで頂けると幸いです。

それでは改めまして、本作を読んで頂き本当にありがとうございました!!

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エピローグ その後……

ワルプルギスの夜と終焉の魔女を倒してからもう二か月が経とうとしていました。
結局あの日の事はすべてスーパー何とかと言う、異常気象と言う事で伝えられました。
かなりの被害が出ていたみたいですが、一月もすればほとんどの建物が元に戻っていたので奇跡と言われていました。
そして今日もまた、私たちの一日が始まろうとしていました。

「おっはよう!」
「おはようさやかちゃん」
「おはようございます。美樹さん」
「おはよう」

待ち合わせの場所に遅れてきたさやかちゃんが、駆け足でこっちに走ってきます。
それに返事をするのは私と仁美ちゃん、そしてほむらちゃんです。

「ごっめーん。遅れちゃった」
「あなた、また暑いからって言うんじゃないわよね?」

両手を合わせて謝るさやかちゃんにほむらちゃんが冷たく、呆れた様子で言いました。

「だって、熱いものは熱いんだもん。私は熱いのが苦手なの」
「それは私達も同じよ。この暑い中で待たされる身にもなって」
「なにをー!」

喧嘩に発展しそうだったので、私たちは急いで二人の言い争いを止めました。

「二人ともストップ!」
「喧嘩はいけませんわ!」

私達が遮ると、二人は若干睨み合って離れました。
この二人、本当に相性が悪いです。
この間も些細なことで言い争いになって、喧嘩へと発展したことがありました。

「それにしても、明日から夏休みかぁ」
「遊ぶのは構わないけど、夏休みの宿題が終わらないからって私たちに助けを求めるようなことだけはしないでよね」

あ、また二人の間に火花が。

「わ、分かってるわよ!」
「ならいいのだけど」

こう見えても二人は、仲はいいのです。
よく喧嘩はしたりしますけど……

「そうだ、夏休みになったらみんなであそこに行かない?」
「……そうだね。かれこれ一月も行ってないからね」
「あまり放っておくと罰が当たるかもね。主に美樹さんに」

ほむらちゃんの言葉に、さやかちゃんが「なんであたし!?」と叫びます。
仁美ちゃんは意味が分かっていない様子でした。










「あら、まどかさんに美樹さん。それと暁美さん。おはようございます」
「「おはようございますマミさん」」
「………おはようございます。巴さん」

学園前でマミさん達と会いました。

「おはようございます、巴先輩」

仁美ちゃんは私たちつながりで、マミさんと知り合いになりました。

「うん。おはよう仁美さん」

マミさんの後ろにもう一人の人影がありました。

「ほら、あなたも挨拶をしなさい」
「わ、分かってるよ」

マミさんの言葉に、悪態をついて一歩前に出てきたのは、杏子ちゃんでした。

「おはよう、まどかにさやか、暁美さんに仁美」
「うん、おはよう杏子ちゃん」
「「おはよう杏子」」
「おはようございます。佐倉さん」

杏子ちゃんのあいさつに、私たちも返しました。

「そうだ、今日の放課後皆さんでどこかに行きませんか?」
「はい!」
「私も今日は用事がなかったので、行きまーす」
「まどかが行くなら私も」
「あたしも行く」

全員が賛成の意見を出す中、仁美ちゃんが申し訳なさそうに手を上げました。

「ごめんなさい。私、今日はお稽古が」
「あ、良いのよ。気にしないで」

こうして今日は仁美ちゃん以外の全員で、寄り道をすることになりました。










終業式が終わって、私たちは一面が雑草で生い茂る空き地に来ていました。

「ここに来るのも、何か月ぶりかしらね」
「約一月ほどだったと思いますよ」

マミさんの言葉に、さやかちゃんが答えます。
実はここ、渉君が住んでいた家があった場所なのです。

「結局、今どうしてるのかしらね? 彼」
「もしかしたら、また人助けでもしてんじゃない?」
「私もそう思います」

マミさんの呟きに、杏子ちゃんが答え、それに私も賛同します。

「彼のおかげで、私達は生きていることが出来た」
「渉君のおかげで、この街は元に戻ることが出来た」
「英雄……ね」

私の言葉は、風に乗って消えていきます。
あの後、さやかちゃんが戻ると、さやかちゃんの両親は、涙を流して喜んでいました。
そしてマミさんが復興した後に学校に行くと、全員が驚いていたそうです。
二人とも考えていた言い訳を言って、納得させたようでした。
そして、杏子ちゃんにもいいことが起きたのです。
復興した後、彼女の親戚の人が来て、杏子ちゃんを娘として引き取りたいと言われたらしいのです。
なので、今杏子ちゃんは親戚の人の家で暮らしています。
でも、いちばん変わってしまったのは渉君です。
学校に行って、出席確認の時に、渉君の名前が呼ばれませんでした。
その後もまるで彼がいなかったように進んで行ったのです。
仁美ちゃんにそれとなく渉君の事を聞くと、

「小野 渉さん……ですか? ごめんなさい、その人の事はよく知りませんわ」

と帰ってきた。
覚えているのは、魔法少女だった私達だけのようです。
まるで存在自体がもとからなかったことになってしまったのです。
そして、渉君自身の事も少しですが分かりました。









ある日の図書館で、私は無名の偉人について調べていました。
幸い、調べるキーワードはいくつかありました。
古代ヨーロッパ時代。
それが渉君自身で口にした言葉でした。
なので、歴史書を手分けして読んでいました。

「みんな、これって渉君だよね?」

そんな時、私はようやくその項目を見つけました。

「どれどれ……ってほんとだ、あいつにそっくり」
「おいおい、ウソだろ」

みんなが、挿絵を見て驚いています。
その挿絵には銃のようなものを構えている青年が写っていましたが、どことなく渉君にそっくりでした。
その本には、こう記されていました。

『数多の悪を挫いてきた無名の英雄。XX年に暗殺で死す』

たったそれだけでした。
渉君の事が乗っていたのは、わずか二行だけでした。

「こ、これって見滝原市の地図じゃないか!?」
『死後、異国の日本の地に埋没』と言う文面と共に掲載されていた地形図は、確かに見滝原市の地形と似ていました。
「行ってみる?」

誰かが呟いた言葉に、全員が無言で頷きました。
その後地形図をコピーしてそれを頼りに歩き回ることに時間。
ようやくたどり着いたのは……草が生い茂る空き地だったのです。

「ここって……」
「渉の家があった場所だよ」

その言葉に、私たちは驚きを隠せませんでした。
渉君の遺骨はここのどこかに埋められているのでしょう。

「あれ、何かしら?」

そんな時、マミさんが何かを見つけたのか雑草の中に入って行きました。

「な、何かあるのかよそこに」

杏子ちゃんの言葉を聞かないで、マミさんは雑草を押しのけるとそこにあったのは石碑でした。

「これって………」
「うん、そうよ。渉君の石碑よ」

その石碑はぼろぼろになっていて見ていてとても悲しくなりました。
私達はその石碑の前で手を合わせました。










「さて、そろそろ帰りましょう」
「………そうだね」
「もう夕方だしな」

マミさんの言葉に、全員が頷いた。

『渉(君)、ありがとう!』

私達は一緒に石碑の前でお辞儀をしながらお礼を言いました。

『お礼を言うのもいいが、早く帰れよ』

その瞬間、風に乗って渉君の声が聞こえたような気がしました。

「…………ふふ」
「あはは」

私達は顔を見合わせて笑うと、また来ると心に誓って言われた通りに早く帰ることにしました。
















歴史上に名前を残さなかった偉人。
例え歴史にも、人々の記憶にも残らなかったとしても、私たちはずっと覚えていると思います。
私達を導いて、助けてくれて町を守ってくれた英雄………小野 渉と言う少年の事を。
私達は絶対に忘れません。


Fin.

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第27話 サヨウナラ

「………意外に早かったな」
「お、おい! 一体どうなってんだよ!!」

杏子が俺に問いただしてくる。
俺は彼女たちに背を向けたまま、口を開いた。

「悪いことをしたから、強制的に帰還させられるのさ」
「そんな! 渉は何も悪いことなんてしてないじゃない!!」

俺の言葉にさやかが反論した。
俺に若干内心で嬉しく思いながら答える。

「したさ。本来死すべき運命の者を何の対価もなしに、生き返らせてしまったのだからな」
「それは――――」

俺はマミさんの言葉を遮った。

「奇跡を起こすのはそれ相応の対価が必要になる。それをしなければ世界のバランスが崩れるからだ。そして俺は世界のバランスを崩してしまった。それはどう言い繕うと変わらない事だ」
「あなたは一体、この後どうなるの?」

暁美さんが静かに問いかけてくる。
それに俺は答えた。

「そうだな……一度元の世界に戻ってそこで処罰が決まるだろう。まあ、決して生易しい処罰ではないことぐらい予想は出来るが」

そうでなければ、強制帰還はされないはずだ。
そうこうしているうちに、俺の体の感覚が消えかかっている。
これが体が消えるという感覚らしい。

「まあ、このことに懲りたら無用な奇跡は望まないことだ。奇跡と言うのは何かしらかの代償があるのだからな」

俺は今後の事を考え、そう忠告することにした。

「良かったな暁美さんよ。まどかを救うことが出来て」
「………ありがとう」

俺の言葉に、暁美さんの感謝の言葉が返ってきた。

(こりゃ、明日は雨かな?)

「お礼などいいさ。俺がやりたいからやったまでだ」

内心ではそう言いながら、そう言い返す。
その後、誰も何も言いださなかった。
気まずい雰囲気が漂う。

「さて、いつまでも死者を見てないで、明日の方向を見ろ」
「渉君は死んでなんかないよ!!」
「死んでるんだよ。世界の意志になった時点で俺は一度死んで、再び蘇った」

まどかの叫びに俺は反論する。

「行こう、まどか」
「ッ!! さやかちゃん?!」

俺の気持ちをくんでくれたのか、さやかはそう言ってまどかの手を掴んだ。

「この世界で、俺は色々な事を学んだ。非常に有意義な時間だった」

全員が去っていく背中に向けて俺は静かに呟く。
俺の脳裏によみがえるのは、今までの生活だった。
それは、普通の人間と同じような物であった。
そんな暮らしが出来たことのおかげで、俺の未練はもうない。

「だから、心置きなく帰れるよ」

体の感覚がほとんど消えているさなか、俺は最後に口を開く。

「この人間界では、別れの言葉はさようなら、らしいな。だったら、ありがとう……そしてさようなら」

その瞬間、俺の体の感覚は完全に消えた。

「渉君!!!」

誰かが俺を呼ぶ声を聞きながら。

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