健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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『魔法少女リリカルなのは~世界からの来客者~』最新話を掲載

こんばんは、TRです。

本日、『魔法少女リリカルなのは~世界からの来客者~』の最新話を掲載しました。
コピーして修正していると、自分の浅はかさにとても恥ずかしい思いをしています。
投稿サイト時代から読んでいる方も、始めて読む方も楽し目るようにしたいと思います。



それでは、これにて失礼します。

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『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~』移転作業進む

こんばんは、TRです。

本日、『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~』を数話公開しました。
少しずつ移転作業は進んでおります。
とはいえ、この分だとこの作品が完結するのに何か月かかることやら。


それでは、これにて失礼します。

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第24話 自分の魔法

「………」

ザフィーラさんが出て行ってから少し経った。
俺は不安を感じていた。

「遅いな」
「何かあったのではないか?」

俺の呟きに、執行人がそう呟いた。
そうだ、なんで気づかなかったんだ!

「ザフィーラさんは異変を察知して行ったんだ。何かがないはずがないじゃないか」

俺はそう言ってソファーから立ち上がった。

「行くのか?」
「もちろんだ!!」

執行人の、問いかけに俺は答えた。

「今回は少々危険が伴うぞ。それでも行けるのか?」
「当り前だ! 魔法を使えるようになってから覚悟なんてできてる」

執行人に俺はそう答えた。
そうだ。
とうに覚悟はできている。

「よし、それでは行――――――」

執行人が行こうと言おうとした瞬間、空間が区切られるような感じがしたと思うと、景色が変わった。
これは……

「結界!?」
「どうやら四の五の言える状況ではないな。急ぐぞ!!」

執行人は、その結界から何かを感じ取ったのか慌てた様子で俺に告げてきた。

「おう!!」

そして俺達は八神家を飛び出すのだった。









外の景色は、やはり結界内のようでモノクロ色になっていた。

「ここら辺一帯に結界が施されているようだね」
「ああ、しかもこの空気はかなり危険だ」

俺の言葉に、執行人はそう答えながらあたりを見回していた。
確かに雰囲気がいつもとは違った。
まるで俺の知らない何かが現れているかのような雰囲気だ。
言うなれば空気自体がかなり鋭いとげのように俺に突き刺さっているような感じだ。
空気自体が重く、それが俺をさらに不安にさせていた。

「とまれ! 真人!!」
「ッ!!?」

執行人の突然の警告に、その場で浮遊する。

「な、何だあれは!?」

俺の視線の先には、こっちに向かって飛んでくる何かがあった。

「プロテクション・ホバー!」

飛んでくるものを受け止める特殊防御魔法を、前方に展開する。

「うわ!!」
「ぐッ!?」

飛んできた何かが防御魔法にぶつかり、少し両腕に圧力がかかる。

「って、健司!?」
「………真人か」

飛んできた人物は、友人でもあり転生者でもある健司だった。

「この結界は何だ!! 一体なにがあったんだ!?」

俺は苦しげな表情を浮かべる健司に、疑問を投げかけた。

「おい、一気に質問をするな。こいつも困ってるだろ」
「悪い………って、あんた誰?」

執行人の言葉にいつものように答えようとして声のした方を見た瞬間、そこには見知らぬ俺と同じくらいの背をした少年がいた。
短めの銀色の髪をして目の色が赤い少年だった。

「誰って……執行人だ、執行人。声で気付くだろ普通」

額に手を当てて呆れていた。

「執行人ってそういう姿をしてたのか」
「お前、俺の力がないから、姿を現すことが出来ないって言ってなかった?」

どこか感心した感じでつぶやく健司をしり目に、俺は執行人に聞いた。

「確かに僕が姿を現すには、お前が力を付けるしかない。そしてお前にはまだそれだけの力はない」
「だったら―――」

執行人の答えに反論しようとするのを執行人が遮るようにして上空を指さした。
その上空には何もない。

「ここは闇の属性で形成された結界だ」
「??」

よく理解できない俺の様子を見た執行人がさらに説明を続ける。

「属性と属性相乗効果は知っているな?」
「ああ」

属性の相乗効果とは、周囲に形成された結界などの属性が同じだと相乗効果で威力が上がるというものだ。

「何だよ?その属性相乗効果って」

健司はよく知らないらしいので、俺と執行人は健司に説明した。

「と言うことは、闇属性の奴に有利っていう事だよな」
「お前の周りに闇属性の奴はいるか?」

執行人が健司に問いかける。

「えっと闇の書の意志だけだ」
「そうか……こっちは僕と真人の二人が闇属性だ」
「え!? 真人も闇属性なのか!?」

執行人の言葉に、健司が驚いたように聞いてきた。

「ああ、こいつは俺の弟子でもあり、マスターのようなものだ。だから俺と同じ属性だ」

執行人は最後に”まあ、それでも僕よりは劣るが”と付け加えた。

「さて、次はそっちの番だ。何があったかを教えてくれ」
「……分かった」

そして健司は、何があったかを語り始めた。





健司の話を要約するとこうだ。
まずなのはとフェイトさんがシグナム達と鉢合わせになってしまい、主が分かってしまった。
そして屋上でなのは達が戦い始めるが、突然現れた仮面の男(おそらくは俺を襲ったのと同一人物だ)がなのはとフェイトさん、健司を拘束してはやてを呼び出した
そして仮面の男ははやてを闇の書の主として、覚醒させたのだ。
その後、空間攻撃を使って攻撃をしてきて封鎖結界を張られた。
この時に俺は外に出たのだろう。
そしてなのはの持つ魔法の砲撃……確か名前は………まあいいか―――をぶっ放した。
その際に、すずかやアリサ達に正体がばれてしまったのだとか。
そしてフェイトさんが闇の所に取り込まれたらしい。

「それで、それを助けようとした健司はここまで吹き飛ばされてきたという事か」
「……ああ」

健司の声は、どこか元気がない。

「情けないよな。魔法を使ってちょっとしか経ってない奴に負けて、勝てるはずの敵にも負けて」
「………」

健司の言葉を俺は静かに聞いていた。

「だったら、このまま消えるか?その方が僕も手っ取り早くて助かるんだが」

執行人が健司にそう尋ねる。
俺は思わず執行人の事を怒鳴ろうとしたが、それを必死に堪えた。
なぜなら、これが俺のやるべき宿命なのだから。

「執行人」
「……どうぞ」

俺の表情から、何を言いたいのかを察した執行人は、そう言うと一歩下がった。

「なあ、健司」
「何だよ」
「健司にとって魔法ってなんなのかな?」

俺は、前に執行人に問いかけられた言葉をそのまま聞いた。
魔導師にとっての根源でもあるその質問を。

「それは………」

健司は答えに詰まった。
どうやら、俺と同じように考えてなかったようだ。

「………あの、執行人さん」
「なんだ?」

健司はしばらく考え込むと、執行人に声をかけた。

「俺にも協力させてください!!」
「………理由を聞こうか?」

突然の言葉に、執行人はしばし考えると、そう返した。

「見つけたいんです。俺の魔法の意味を。だから、もう一度戦わせてください!!」
「………………」

健司の言葉に、執行人は無言だった。

「執行人。俺からもお願いだ」

俺は執行人に頭を下げた。
しばらくすると、”はぁ”というため息が聞こえた。

「前からお前は甘いと思ったがこれは、相当だな。まあ、そんな奴をマスターにしてしまったから仕方ないか」

執行人は後悔しながら、だが表情は嬉しそうだった。

「お前はマスターだ。僕に頭を下げなくてもいいんだぞ。だが、真人のお願いを断るわけにはいかねえな。おい健司」
「はい!」

執行人に名前を呼ばれた健司は、背筋を正した。

「お前の抹殺は今後の経過を見て判断しよう。だがしかし、もし不審な行動をとったらすぐに抹殺するゆえ、気を付けるんだな」

その言葉は、執行人なりのOKだった。

「ありがとうございます!」
「ありがとう!」

俺と健司は執行人にお礼を言った。

「本当に変わってるな。さあ、早く行くぞ! 時間もあんまりなさそうだし」
「了解!」
「おう!」

俺と健司と執行人は、前方に光る白銀の光に向かって飛んで行った。

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第23話 接触/男同士の語らい

12月24日

「ごめんねはやて、毎日来れなくて」

はやての病室に、シグナム達全員がお見舞いに来ていた。

「ううん。元気やったか?」
「めちゃめちゃ元気!」

病室にどことなくのどかな雰囲気が漂っていた時だった。

コンコン

突然病室のドアがノックされた。

「ん?」
「こんにちは~」
「っ!!?」

外から聞こえてきた声に、ヴィータ達はドアの方を見る。

「あれ? すずかちゃんや……はい、どうぞ!!」

はやての声と同時に、病室のドアが開く。

『こんにちは~』
「っ!!」

ヴィータも入ってくる人を見て息をのんだ。

「あれ、今日は皆さんお揃いですか?」
「こんにちは、皆さん初めまして」

なぜなら、アリサとすずかが入って来て、その後に入ってきたの人物が……

「「っ!!?」」

フェイトとなのはだったからだ。

「あ、すみません。お邪魔でした?」

雰囲気が重いのを感じたアリサが、謝りながらシグナム達に聞く。

「あ、いえ」
「いらっしゃいみなさん」

シグナムとシャマルは表面上では穏やかな表情で歓迎した。

「なんだ、よかったぁ」
「ところで、今日はみんなどうしたん?」

ほっとしているすずかにはやてが聞いた。

「「えへへ……せーの」」

合図を出して取り出されたのは、いかにもなプレゼントの箱だった。

「サプライズプレゼント~♪」

それにはやては嬉しそうな表情を浮かべた。

「ぁ……」

なのはは怯えていた。
なぜならばその視線の先には、やくざもびっくりな形相で睨んでいるヴィータの姿だった。

「なのはちゃんどうしたの?」
「あ、ううん何にも」
「ちょっとご挨拶を……ですよね?」

なのははから笑いしていた。

「はい」
「あ、みんな、コート預かるわ」
『は~い』

シャマルの言葉に全員返事をする。

「………………」
「えっと、あの……そんなに睨まないで」

さて、未だに睨まれ続けているなのはは、ヴィータにそうお願いする。

「睨んでねえです。こういう目つきなんです」
「こらヴィータ、嘘はアカン! 悪い子にはこうで」
「んぅー! んぅー!」

はやてがヴィータの鼻をつまむ。
それによって病室内の雰囲気は多少だが改善された。


★ ★ ★ ★ ★ ★


今、俺は八神家にいるのだが。

「………」
「………」

シャマルさん達がはやての所にお見舞いに行くと言うことで、俺とザフィーラの二人でお留守番をすることになったのだ。
お互いに何も会話がなく、ものすごく居心地が悪い。

「真人」
「は、はい!」

突然声をかけられたので、思わず声が裏返ってしまった。

「そう構えなくてもよい」
「あ、はい」

ザフィーラさんに突っ込まれてしまった。

「………お前は何のために戦う?」
「え?」

予想外の問いかけに、俺は一瞬固まった。

「お前たちの戦う理由が分からなくてな。執行人に理由を聞いたが、言いたくないとの一点張りだったのだ」
「当り前だ。なぜ僕が、答えなければいけないのだ?」
「あ、あはは……」

執行人の言葉に、俺はただ笑うしかなかった。
そういう意味では執行人らしいと言えば言えるが。

「俺の戦う理由………ですか」

俺はふと考えてみる。
俺が魔法の力を手に入れたのは、アクシデントに近かった。
簡単に言えば、生きるために力を手にしたようにも思える。
でも、それは違うような気がする。
それじゃ、俺の責務をこなすため?
それも違う。
全ては後付けの言い訳のような気がする。

「………無理に答えを出さなくてもよい。だが、いつかその答えがとても必要になる時が来ることは覚えておけ」

ザフィーラさんの言葉には、重みがあった。

「はい」

俺に出来たのは、ただそう答えるだけだった。

「それにしても、シャマル達と念話が通じない。様子を見てくる」
「あ、俺も!」

俺はザフィーラさんが立ち上がったのを見て立ち上がるが、それはザフィーラさんの右手に阻まれた。

「いや、真人は良い。俺が行く。しばらく待っていてくれ」

ザフィーラさんはそう言うとリビングを後にした。

(何だか、いやな予感がする)

俺はそんな予感を感じながら、ザフィーラさんが戻ってくるのを待つのであった。

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第22話 お見舞い

【真人君!! これは一体どういう事!!!】

シャマルさんから大声の念話が入った。

【もしかしてメールが来たんですか?】
【ええ。さっきシグナムと話したんですが、私たちはお見舞い中は席を外して置こうと思うんです。それよりも、あの白い魔導師と真人君とは一体どういう関係ですか?】

俺はシャマルさんの問いかけに正直に答えることにした。

【クラスメイトです】
【そう。でもどうしましょう……】
【そのことだが、ちょっと良いか?】

シャマルの言葉に、突然執行人が念話で割り込んできた。

【はい、何でしょう?】
【その件だが、ここは僕に任せてはもらえないだろうか?】
【何かいい方法でもあるのか?】

俺は執行人に聞いた。

【ああ、はやてからシャマルさん達の名前が出ないようにすればいいんです】
【そんなことが出来るのか!?】

執行人の案に、俺は思わず大声で聞いた。

【そう大きな声を出すな。僕のワード封印魔法でならできます】
【その封印魔法がなんなのかはよくわからないけど、お願いします】

シャマルのその一言で、念話は終了した。
そして俺は授業を受けるのであった。










放課後、俺達は病院に来ていた。

コンコン

「はぁ~い。どうぞ」

中からはやての声が聞こえ、俺達は病室に入った。

「「「「こんにちは~」」」」
「こんにちは、いらっしゃい」

はやては俺達が押しかけても嫌な顔一つもせずに応対した。

「お邪魔します。はやてちゃん大丈夫?」
「うん、平気や! あ、みんな座って、座って」
「ありがとう」

俺はちょっと遠慮して壁に寄り掛かるだけだった。

「コート掛けそこにあるから」
「うん」
「あ、これうちのケーキなの」

なのはが思い出したように手に持っていたケーキをはやてに渡した。

「それにしても驚きやわ~、まさか真人君がすずかちゃんとお友達だったんとはな」
『えっ!?』

早速はやての衝撃のカミングアウトがやってきた。

「ま、真人君はやてちゃんのお知り合いなの!?」

(うは~……)

俺は体中のtからが抜けたような気がした。

【記憶操作……開始】

執行人が小さな声でつぶやいた。

「そうなんよ。この間図書館で本を取ってもらってな、それから友達になったんや」
「まあ、そんなところだ」

はやての言葉に、俺は合わせるように頷いた。

【ワード封印……シャマル、闇の書、シグナム、ザフィーラ、ヴィータ】

さらに執行にが何かを呟いた。

【何をやったんだ?】
【相手の記憶を操作する記憶操作に、特定の単語を言えなくするワード封印だ】

何とも便利なものだと俺は思った。

「そんなところに立ってないで、こっちに来なさいよ」
「そうだぜ! 真人!!」

俺は健司によって強引にはやてのそばまで歩かされた。
その時の健司の表情は、何かが吹っ切れた様子だった。
そのあと少しして俺達は、病院を後にした。

【闇の所がはやてちゃんを浸食する速度が上がっているみたいなの。このままだともって一月……ううん、もっと短いかも】

その日の夕方、シャマルからそう伝えられた。

(そんな事絶対にさせない。絶対に!!)

俺は心の中でそう誓いながら、蒐集を続けた。


★ ★ ★ ★ ★ ★


管理局本局のある部屋で、モニターを見ている白髪に白髭の老人……ギル・グレアムがいた。

「父様。あんまり根を詰めると体に毒ですよ」
「そうだよ」

グレアムに声をかけたのは彼の使い魔のリーゼ姉妹だった。

「リーゼか……どうだい?様子は」
「まあ、ぼちぼちですね」
「クロノ達も頑張っているようですけど……まあ、相手は闇の書ですので」

グレアムの問いかけにリーゼ姉妹が答える。

「そうか……すまんなお前たちまで付き合わせてしまって」
「何言ってるの、父様」

ロッテが身を乗り出して反論する。

「あたしたちは父様の使い魔。父様の願いはあたしたちの願い」

グレアムの謝罪に終いは反論した。

「大丈夫だよ父様。デュランダルももう完成しているし」
「闇の書の封印……今度こそきっと大丈夫ですよ」

その部屋からリーゼ姉妹の笑い声が聞こえる。
彼女たちの陰謀も、佳境に入っているようだ。

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