健康の意識 忍者ブログ

黄昏の部屋(別館)

こちらでは、某投稿サイトで投稿していた小説を中心に扱っております。

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『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~RB』最新話を掲載

こんばんは、TRです。

大変お待たせしました。
本日、『魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~RB』の最新話を掲載しました。
今回は、特訓の一部の内容です。
もちろんあれがすべてではないです。
今後できればそういうのを挟んでいけたらなと思います。
特訓風景を挟むよりも、過去編を入れるのが先のような気もしますが(苦笑)

さて、『本サイトの満足度調査』は、明日で終了となります。
この機会にぜひ皆様の意見をお聞かせください。


それでは、これにて失礼します。

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第4話 特訓

「いつッ!?」

俺の目覚めは鋭い頭の痛みだった。

「何だよ……」

寝ぼけ眼をこすりながら起き上がると、時間を確認する。
時刻は朝の5時20分。

「何時もより早く起きちゃった」

何時も起きる時間の40分前に起きた俺は、もう一度眠りにつくべくベッドに横にな――――

「いったぁ!?」

――れなかった。
再び頭に鋭い痛みが走る。
しかもさっきよりも痛い。
ふと気になった俺は、気配のする方へと視線を向けた。
辺りは真っ暗で何も見えなかったが、俺には分かった。
俺が横になっているベッドのすぐ横にいる人物の存在を。

「し、師匠!?」
「20分も寝坊して、挙句の果てには二度寝をしようとは……これは少しばかり痛い目を見て貰わないといけないようだなぁ?」

今辺りが暗くて助かった。
もし明るかったら、師匠の怒りに染まった顔を見たことになっただろう。
声を聴いただけでも卒倒するのに、顔まで見たらどうなるかと思うと、俺は震えあがった。

「ご、ごめんなさい! すぐに着替えて下に降ります!!」
「魔法を使ったりする際の服を机の上に置いておいた。5分以内に着込んでリビングに来い」

俺の必死の謝罪に、師匠はため息を漏らすとそう告げて部屋から去って行った。

「服?」

俺は部屋の明かりをつけると、机の方に目を向けた。
そこには黒ずくめの洋服が一式用意されていた。
丁寧に畳まれていた服を広げてみる。
パッと見スーツのようにも見えるそれは、とにかく”黒”だった。
蝶ネクタイのようなものだけが赤色と言う服装で、さらにマントまで用意されていた。
まるでどこかの魔王が着るような服だ。

「っと、早くしないと」

既に2分が経過しているのに気づいた俺は、慌てて用意された服に身を包んだ。

(意外にサイズはぴったりだな)

どこで調べたのかは分からないが、袖口などのサイズがぴったりだったことに、俺はこの服を仕立てた人の事が気になった。

「って、やば?!」

あと1分という残り時間に、俺は慌てて自室を後にするのであった。










「5分以内にとは言ったが、誰も5分ちょうどに来いとは言ってないぞ?」
「す、すみませんでした!」

呆れたような眼差しで俺に声をかける師匠に、俺は慌てて頭を下げた。

「まあいい」

ため息を漏らしながら師匠は俺に何かを投げ渡してきた。

「これは?」

投げ渡された物をうまくキャッチしながら、その物が意図することを聞いた。

「木刀だが?」
「いや、それは分かってます。これを渡した理由が知りたいだけです」

『何を聞いているんだ?』と言いたげな表情で答える師匠に、俺は更に詳しく聞くことにした。

「理由って……素振りをするために決まってるじゃないか」
「ええっと……魔法の練習をするんじゃなかったのか?」
「なに甘っちょろいことを言ってる。そんなものお前にはまだ早い」

師匠の言葉に、思わず口から出た言葉を、師匠は一刀両断で切り捨てた。

「どういう事です?」
「魔法等を使う際の反動はかなりのものだ。それ故、足腰がある程度しっかりしてなければ魔法を撃った瞬間、自分が吹き飛ばされる」

俺の疑問に、浩介は説明を始めた。

「魔法の反動は、発射速度、威力、魔法の種類に応じて高まっていく。今のままでは、自爆して赤っ恥をかくことになるぞ?」

俺は、想像してみた。
攻撃魔法を使ったが、その反動で吹き飛ばされて、俺は気絶していたとする。
阿久津はどう反応するだろうか?

「クハハハッ! モブ野郎自爆しやがった! はっ! かわいそうだから止めは刺さないでやるぜ? 感謝するんだな」
「………」

阿久津の小馬鹿にした笑い声を想像した俺は、はらわたが煮えくり返りそうになった。

「……筋力を高めることは非常に効果がある。攻撃パフォーマンスの向上や攻撃力の上昇、さらには移動速度のアップやノックバックの耐性がついたり等々、きりがないほどの恩益がある。今日は時間がないから素振りを、明日はランニング明後日はボクシング……といった感じでやって行く」
「…………」

師匠の口から出た特訓メニューに改めて、先は長いなと思った瞬間だった。

(まるでスポーツ選手みたい)

心の中でそう呟くのも、仕方がないだろう。

「それでは、今から朝食まで休まず素振りだ。これから基本の型を教えていくから、まずはそれに馴染め」
「はいっ!」

その後、俺は師匠に素振りで使う剣道の基本の型を教えてもらい、朝食までの数十分俺は素ぶりをするのであった。

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『DOG DAYS~誤召喚されし者~』最新話を掲載

こんばんは、TRです。

大変お待たせしました。
本日、『DOG DAYS~誤召喚されし者~』の最新話を掲載しました。
今回はついに渉が展開に戻るということで、ユキカゼ達とのやり取りに重点を置きました。
そのため、長さが少々長めになってしまいました。
この章(ハーレムルート)も残すところ2,3話です。
完結まで、楽しみにして頂ければ幸いです。

さて、ここからは話が変わりますがこのルート後にはダルキアンルートとユキカゼルートの二つがあります。
この二つのルートはそれぞれ話が独立していてどちらが先でも問題はありません。
なので、ここはいっそのこと、本作の読者に最初は誰のルートがいいかをリクエストして貰おうということになりました。
『しょうがないな、リクエストしてやるよ』という、心の広いお方、または本作が好きで好きでたまらない方(いるかどうかは別としてですが)は、この機会にリクエストをどんどん出してください。

リクエスト方法は、『拍手』、『本記事のコメント』とさせていただきます。
正確な意見が聞けなくなる(もしくはアンケートの回答強要を防ぐため)可能性がありますので、アンケートの方での受け付けは行っておりませんので、ご了承ください。

ちなみに、今後リクエストやアイデアを皆さんに伺うことがあると思いますがその際には”お礼”を設けるべきか否かの方もリクエストと同時に教えてもらえれば幸いです。


それでは、これにて失礼します。

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IF-H 第16話 さようなら

(いよいよ……今日か)

俺は誰もいない風月庵の縁側に腰掛けて、心の中でそう呟いた。
今日、シンクの送還の儀が行われる。
それは俺も天界に戻ることとイコールだった。
ユキカゼ達は、式典でビスコッティ城にいる。
本来は俺も出席しなければいけないらしいが、姫君のご厚意で出席しないことを許してもらった。
俺は徐に立ち上がると風月庵の草むらの方に近づく。

「tixio」

神剣を草むらの一部に掲げて静かに告げた。
すると、草むらだった場所の草が消えた。
そして現れたのは地面に描かれた紋章と円陣が合わさった模様だった。
これが俺が今まで二人に隠れて描いていた送還の儀に使う紋章陣と、時間経過をごまかす円陣だ。
ユキカゼ達にばれないように、草むらの幻影を見せる術をかけていたのだ。

(後はこの円陣が動き出した時に中に入れば、天界に帰れる)

紋章陣を前に、俺はそう頭の中で言い聞かせるが、どうも気分がすぐれない。
別に健康状態が云々というわけではない。
只々、後ろめたいだけだ。

(二人を悲しませるのは本当に申し訳ないが、一生会えなくなるよりはましだ)

そう自分に言い聞かせても、後ろめたさは消えることはない。
二人に正直に言うのも考えた。
だが、正直に言って残った日をぎすぎすとした空気の中で過ごすのは、いやだった。
結局こういう事に結論が言ったのだ。

「ま、どう取り繕っても俺の偽善だが」

そう呟いて、俺は思わず乾いた笑い声をあげた。

「………そろそろだな」

周囲に満ちる”何か”で、俺は送還の儀が行われるまで間もなくなのを悟った。

「何がそろそろでござる?」
「ッ!?」

円陣に向けて歩き出す俺の背中に掛けられた声に、俺は思わず足を止めた。
その声は、ここにはいないはずの人物のものだった。
俺はゆっくりと振り返る。

「ダルキアン、ユキカゼ」

そこにいたのは悲しげな表情を浮かべる、ダルキアンとユキカゼの姿だった。

「どうしたんだ? 式典の方は?」
「もう式典は終わったでござる」
「姫様から渉殿が帰られると聞いて、急いできたでござる」

俺の二つの疑問は二人によって解決された。
通りで二人の息が”若干”上がっているはずだ。

「本当でござるのか?」
「ああ」

ダルキアンの問いに、俺は二人に背を向けて簡潔に答えた。

「嫌だ……嫌でござる」
「……」

ユキカゼの悲しい声に、俺の心は悲鳴を上げる。

「せっかく渉殿と楽しく過ごそうと思ったのに……うぅ……渉殿、拙者たちとずっと一緒にいてほしいでござる」

ダルキアンのその言葉は、とても悲しげな物だった。
気を抜けば俺はすぐに振り返って、ここに残ると言うくらいのものだった。

「それは……できない」

だが俺は、そう答えるしかなかった。
そして、俺は足を紋章陣の方へと進める。

「行ってはダメでござる!」
「渉殿! 拙者たちの事が嫌いになったのでござるか」

ユキカゼの言葉が、僕の心に突き刺さる。

「そうじゃない。二人の事は、心の底から愛している」

俺は言葉を選んで二人に答える。
間違えてしまえば、すべては終わりだ。

「だったら――」
「だからこそ、だ」

ダルキアンの言葉を遮って、俺は言葉を続けた。

「二人とずっといるために、俺は戻らなければいけない。そうしなければ、俺は二人と永遠に会うことはできない」

”しまった!”と思った時にはもう遅かった。

「ッ!?」
「どういう……事でござる?」

俺の一言に、二人の顔がこわばった。
誤魔化すことはできない。
俺は本当のことを告げた。
とても残忍で最悪な言葉を

「俺が世界の意志だということは、前にも話したよな?」

俺は二人が頷いたのを確認して話を進めた。

「俺やユキカゼのような存在は違いはあれど、霊力というものによって維持されている。その源の”核”はそれぞれの神に適した形で、霊力を生み出し続け………というのは置いとこう」

話の趣旨が変わってきていることに気付いた俺は、話を元に戻すことにした。

「ユキカゼの場合は、ここの世界にいてもその姿を、語弊はあるが維持できるようになっている。だが、俺の場合は外の世界に長期間いられるようにはできていない。それもそうさ。世界全体を守る神が一世界だけに長期間留まる必要なんてないんだから」

その土地を守護し、安定化させる”土地神”はその世界に留まることを想定されて核が形成されている。
だが、俺の場合はそんなことは想定されていない。

「………」

二人は無言で俺の言葉に耳を傾けていた。

「その俺が長期間ここに居続けることによって、霊力の生成力が低下しつつある。その状態を物質化抵抗現象……俺の知り合いは”物質化”と呼ぶ。今はまだいい。だが、このままここに居続ければ霊力の生成力はさらに落ちる。そして……」
「どうなるので……ござる?」

ユキカゼの手は小刻みに震えていた。
俺は心が痛みながらも、答えた。

「消滅する。魂ごと」
「「ッ!?」」

俺のその一言で、二人の顔は真っ青になった。

「もう道はないんだ。一旦元の場所に戻って時間はかかってももう一度会えるようにするか、残された時間をここで過ごして永遠の別れをするかの二つ何だ」
「そんな……」
「あんまりでござる」

ダルキアンとユキカゼは目を潤ませながら口を開いた。
俺は二人から顔をそむけなかった。
それは二人に対して止めを刺すようなことだと思ったからだ。
だからこそ俺は、”二人は、どっちを取るんだ?”という言葉を飲み込んだ。

「ごめん」

俺に出来たのは、二人をそっと抱きしめる事だけだった。

「う……うぅ」
「……グス」

何かが決壊したように、二人は嗚咽し始めた。
俺は熱いものがこみ上げてくるのを必死に堪えて、抱きしめ続けた。
いつまでも、長い間。
時間の許すまで。










「もう、大丈夫で……ござる」

ユキカゼのその一言をきっかけに、二人は静かに俺から離れた。
二人の目はとても赤かった。
時間と言うのは有限だ。
俺の後方で送還の儀の紋章が光り輝くのを俺は感じた。
それは、俺達の別れの合図だった。

「……い、いやー。渉殿、戻ってきたら元の世界の土産話をたっぷりと聞かせてほしいでござるよ」
「お館さま」

何時ものように気丈に振舞うダルキアンだが、声が震えていた。、

(なにかないのか)

俺は必死に考えた。
この二人に、少しでも笑ってもらえる方法を。
このまま涙の別れは、俺も嫌だ。

(そう言えば……)

俺は前に交わしたノヴァとの会話を思い起こした。

『お互いの神具ないしは大事な物を交換するんじゃ』
『交換するとどうなるんだ?』
『それはじゃな――――』

「ダルキアン、ユキカゼ」

思い出した俺は、すぐに行動に移していた。

「どうしたで、ござる?」
「何でござる?」

二人が返す中で、俺は自分の神剣吉宗を取り出した。

「これを二人に預ける」
「……何だか忘れ形見のようで嫌でござる」

ユキカゼがポツリと漏らした。
そう言えばそういう意味にも捉えられる。

「いや違う。お互いの大事な物や神具を交換する。それは誓いの言葉となる」

ノヴァから教えて貰ったのは、神が人へ誓いを立てる際に使う行為の事だった。

「世界の意志、小野渉は神剣吉宗を以って、二人の元に戻ることを誓う」
「渉殿……グス」

その誓いの言葉に、ダルキアンは再び目を潤ませてながらも俺の神剣を受け取った。

「討魔の剣聖、ブリオッシュ・ダルキアンは、この剣を以って渉殿と共に暮らすことを誓う」
「天狐の土地神、ユキカゼ・パネトーネは、この髪留めを以って、渉殿と共に暮らすことを誓う」

俺はダルキアンから太刀を、ユキカゼからは髪留めを受け取った。
髪留めを外したことによって、束ねていた髪が後ろに広がった。
それだけでも、印象が変わることには十分だった。

(でも、なんだかおかしいかな)

そう思うと、今まで大人な印象を持ったユキカゼの髪をとかした姿は、背伸びをする子供のようにも思えてきた。
二人からもらった誓いの証を格納空間にしまいながら、俺は紋章陣の方へと歩み寄った。

「それじゃ……二人とも」
「うむ、またでござるよ。渉殿」
「帰ってきたら、拙者と一緒にお風呂に入るでござるよ!」
「了解」

ものすごいことを言われたような気もしたが、俺はそれもそれでありかなと思い、承諾した。

「あ、拙者もでござる」
「あ、あははは」

飛びつくようにダルキアンが言ってきたので、俺は思わず苦笑を浮かべながら紋章陣へと足を踏み入れた。
次の瞬間、体はピンク色の光に包まれていく。

「――――――!」
「―――!!!!」

紋章陣から出る音で、二人の声は聞こえなくても、俺には二人が口にした言葉が何となくだが伝わった気がした。

「またな、二人とも!」

俺が手を振ると、二人も手を振りかえす。
やがて、俺を包む光はさらに増し、次の瞬間俺の意識はブラックアウトし始める


――絶対に戻ってくるでござるよ、”渉”――
――信じてるでござるよ。”渉”――

二人がさっき口にしていた声が頭の中で流れるのを聞きながら。

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巡回執筆予定作品

こんにちは、TRです。

今回の巡回執筆では、以下の作品を執筆する予定です。

・DOG DAYS~誤召喚されし者~
・魔法少女リリカルなのは~目覚めた力~RB


それでは、これにて失礼します。

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